東京 ユニクロ 賑やかな場所

 秋吉優花さんのラジオ番組でゲストが豊永阿紀さんの回を聴きました。radikoのタイムフリーで期限ぎりぎり滑り込み。

 

 豊永阿紀さんが東京のユニクロのレジの前で聞いた堂島孝平さんの『25才』について話していました。たまたま聞いたその曲に元気をもらったという話で、シチュエーションを詳しく覚えているほど、その体験は豊永さんにとって大事だったことが窺われます。その話を聞いていたら、これこそまさに『天使たちのシーン』の「賑やかな場所でかかり続ける音楽」ではないかとハッとしてしまいました。

 

 『天使たちのシーン』とは、小沢健二さんの曲で、私の大好きな曲のひとつです。1曲で14分近くあり、壮大でありつつ聴く人のパーソナルな部分に優しく届いてくる曲です。何度も助けられてきたこの曲の、もっともグッとくる歌詞が、「賑やかな場所でかかり続ける音楽に 僕はずっと耳を傾けている」です。豊永さんの話を聞きながら、自分の好きな歌と豊永さんの人生が共鳴したかのような錯覚になって、静かな幸せがありました。

 

 街に溢れる音楽に救われる話を見聞きすると、私はよく『天使たちのシーン』を思い出します。誰にでもこのような偶然の音楽の出会いはあると思います。その上で豊永さんはそこをしっかり言葉にして、こちらに届けてくれるので、私にとっても大切なものとして受け取ることができます。豊永さんが話すと、私にまでその歌の力が届いてくるような感覚があります。もちろんそれは私が豊永さんを好きだからというのも関係しています。自分のことではない他人の偶然の体験であっても、なんだか自分まで頑張ろうと思えてくるのだから、豊永さんがすごいというか、そう思わせてくれるようなアイドルという存在はすごいですね。

 

 最後に、自分にとって偶然出会って今も記憶に残っている音楽は、街ではないけど、深夜のFMラジオから流れてきたピチカートファイブの『メッセージソング』です。ラジオで出会った曲はたくさんあれど、これは特別。10代の頃、布団に入って半分寝たまま耳にしたこの曲を、今も冬になると思い出して、たまに聴くことがあります。

 

 

 

 

 

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