豊永阿紀さんと #1047camera の眼差しについて

 HKT48豊永阿紀さんの撮る写真、通称 #1047camera が好きです。もともと私は豊永さんをインスタグラムきっかけで知ったこともあり(たぶんおそらく)、アイドル的な活動やステージパフォーマンスを知るよりも前に、写真やそこに添えられた文章を好きになり興味を持ちました。遠くから豊永さんを見ていた自分が去年から急速に好きであることを意識し始めて、それまでも好きだった豊永さんの写真をさらに好きになりました。

 

 

 

 #1047camera のどこが好きなのか。それは豊永さんのアイドルパフォーマンスにも通じる迷いの無さです。シャッターを切るのに躊躇がないように見える。私なんか迷いに迷ってシャッターチャンスを逃してしまうことが多々あるのですが、豊永さんの写真からは切れ味の鋭いシャッター音が聞こえてくるかのような思い切りのよさが感じられます。いやいや、私だって迷うときはありますよ、と言われそうだけど、少なくとも私にはそう受け取れる。そこに私は羨ましさ混じりの爽快感を抱きます。

 

 そしてその豊永さんの迷いの無さは、撮る瞬間だけでなく、何を見せるか、公開非公開の選択まで一貫していると私は思います。ピントが合ってなくても露出が足りなくても、これが私に見えている世界として、赤裸々に出してくるのが私は好きです。生きていれば完璧な一瞬ばかりではないと言わんばかりに、ブレてても暗くてもそれが私と肯定しているようで、その強さに惹かれます。まあ、ただ単に好きな人の言葉はなんでも詩に見えるように、好きな人の写真はなんでも光り輝いてるように見えるだけかもしれませんが

 

 

 
 
 
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 と思っていましたが、探してみると意外とブレている写真は少なかったですね(上に挙げた以外にもあります)。しかし豊永さんの過去のインスタを掘っている過程で、私の知らなかった豊永さんを見つけてしまいました。それは2018年の総選挙のポスターです。そのポスターに書かれていたコピー、それは「もう、迷わない。」。私は豊永さんに迷いの無さを感じているのに、過去の豊永さんはそこをどうにかしたいと決意していたことに少し驚いてしまいました。彼女のこの性格は生まれながらだと思っていたからです。これは豊永さんが本当に変わったのか、それとも推しを美化しがちな私の受け取り方のずれなのか、実際のところわかりません。これは本人に聞いてみたい(それともブログとかに書かれていたりするのかな)。

 

 
 
 
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 またもうひとつの、そして豊永さんの写真の最大の魅力に、写真を撮るのが好きでなおかつアイドルでもあるところが挙げられます。写真を撮るのが好きな人は世の中たくさんいますし、アイドルも大勢いますが、その双方を兼ねる人はなかなか多くはない。しかも豊永さんは、アイドルグループのメンバーが近しいメンバーを撮る行為を超えて、アイドルでありつつカメラマンとして撮っているので(その気概を感じる)、写真に単純な親しさ以上のものが表れていると私は感じます。

 

 

 

 

 

 人を最も美しく撮れるのは恋人だとよく言われるように、関係性が良い写真を撮るには大切です(それには同意しますが、本当に関係性に頼る写真が良いのか疑ってもいます)。その点、豊永さんはHKTメンバーから圧倒的に信頼を得ているので、自然な柔らかい表情のメンバーをよく捉えています。ファンには絶対に見ることが叶わないHKTメンバーがそこには写されていて、軽い嫉妬すら覚えます。それでいて関係性に頼りすぎない冷静な視線もあって、その絶妙なバランスが好きです(もしくは関係性を信頼しているから冷静になれるという見方もあります)。

 

 
 
 
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 後方の離れたところから背中を撮った写真は彼女のカメラマンとしての視線がよく感じられて私は好きです。自分も親しい人の背中をよく撮るのですが、背中を撮りたくなる気持ちはわかる気がします。皆で歩いているときに、ひとり歩みを止めてそっとカメラを背中に向ける。バレないように息を潜める緊張感とちょっとだけ世界から仲間外れになった寂しさを豊永さんも感じたりするのでしょうか。

 

 
 
 
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 さらに豊永さんは自然体のHKTメンバーだけでなく、真剣な姿も写真に収めるのが上手くて、豊永さんが撮るHKT48のライブ写真も私は大好きです。アイドルが見せてくれる景色の中で特に好きなひとつに、アイドルがステージ横や舞台裏の暗がりから明るいステージを一心に見つめるというのがあります。それは通常ならライブのメイキングなどでしか見れない場面なんですが、一途にステージを見つめているアイドルの緊張だったり憧れだったり羨望だったりを感じる時、その切実な感情がいつかステージで燃えるように輝くのだろうと想像してグッときてしまいます。その眼差しに近いものが豊永さんの写真にも感じ取れます。豊永さんの撮るステージ上のHKTメンバーの後ろ姿や横顔に、ただ綺麗なものを撮るだけではない彼女の複雑な感情を私は想像してしまいます。

 

 
 
 
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 長々と書きましたが、豊永さんにしかない視線で新しい世界を見せてくれる #1047camera が好きです。特にHKT48に関しては、私が見るHKTと豊永さんが内部から見るHKTはやはり違っていて、その差異を #1047camera で鮮やかに写し出して私に新鮮な美しさを伝えてくれるので、本当に豊永さんがHKT48に入ってくれたのは幸いだったなと思います。いつだったか豊永さんは写真集を作りたいと言っていて、それがHKTに関連するのかしないのかはわかりませんが、私も豊永さんならどんな写真集を作るのかとても気になるので、どうにかならないかなと思っています。

 

 豊永さんはこれからもずっと撮り続けるでしょうが、そんな豊永さんを見ていると自分も撮りたい意欲が湧いてきます。人でも風景でも自分の外側にレンズを向けることに以前より勇気が要るようになって、なかなか撮影のモチベーションが上がらなかったのですが、豊永さんに背中を押されてどんどん撮っていこうという気持ちになっています。フィルムもまとめ買いしました。撮るというと自分も豊永さんを撮りたいですが、それよりも豊永さんに撮ってほしい。いつかそんな機会が訪れることを願いながら自分もシャッターを切り続けたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

追記

豊永さんの写真とシンクロしてる私の写真を見つけたのでご査収ください。

 
 
 
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