チームH目撃者公演 #ここが好きだよ目撃者

『I’m crying』のバラ

 

 2023年2月からHKT48は新しくチームHチームKⅣに再編成されました。同時に新公演も始まり、新チームHは『目撃者』公演を開始。これまでに目撃者公演を数回見させていただいて、公演の感想を書こう書こうとずっと思っていたのですが、このところブログへのモチベがあまりなくて、ちょっとした感想はツイートしても、まとまって書くことからは遠ざかっていました。しかしここ最近、劇場公演を見てほしいというチームHメンバーの熱意を強く感じて、それならば自分も公演を見た感想をちゃんと記しておこうかなと、この記事を書いた次第です。

 

 何故にメンバーが公演を見てほしいと、今まで以上に発信しているかというと、単純に劇場が満席にならないからだと思います。新公演が始まって3ヶ月、個人的にはまだまだ始まったばかりの印象ですが、土日はともかくとして平日は空席が多い。劇場が埋まらない理由はいろいろあるはずで、一概にこれが決定的な理由というものもないと思います。様々な要因が重なって現在の劇場の状況となっていて、いい公演をやっているつもりなのに、それが届いてないのがもどかしいのでしょう。

 

 ブログを書くとだいたい前置きが長くなってしまうのが悩みどころ。本題に入ります。

 

 目撃者公演は一言で言うと、魅せる公演だと思います。チームHの公演として目撃者公演を選んだのは、チームHメンバーの表現力を活かせて、さらに高めてグループに還元できる公演は何かと考えた時にこれだと、EX大衆のインタビューでキャプテンの豊永阿紀さんは語っています。そしてその通りの公演となっています。

 

 魅せる公演として、強さをとても感じます。まあ私が強さを重要視しているからかもしれませんが……。パフォーマンスはもちろんのこと、彼女達の強さを公演のあらゆる場面で感じます。それはアイドルとしてというより、人としての強さといってもいいような、ここまで来たからには前に進むしかないという覚悟がある。そんな強さが、パフォーマンスを通して熱波のように伝わってくる公演です。

 

 全体を通して強く印象に残るのがメンバーの立ち姿とまなざしです。仁王立ちで遠くを強く見つめる佇まいに視線は釘付けにされます。それは1曲目からそうで、公演タイトルにもなっている『目撃者』において、この公演が目指すところがどこなのかを指し示しています。『命の意味』もそうですが、立ち姿にまず圧倒されます。

 

 2曲目はメンバーも好きな曲としてよく挙げている『前人未踏』。この曲のみの青い衣装が好きです。ただ照明が暗くてよく見えないのが残念。目撃者公演では、自分はなんとなく上手の席が多いのですが、先日久しぶりに下手の席に座って『前人未踏』を見ていたら、目の前で豊永阿紀さんがひとりだけクルッと回転して、衣装の長い裾が綺麗にふわりと舞ったことにこちらの心も舞い上がりました。こういう動きをすれば、衣装もこのように動くよね、と半ば自然の法則を確認するような瞬間でしたが、衣装も魅せてくれるダンス大好きです。

 

 前半パートの最後は『憧れのポップスター』。少しはにかみながらの運上弘菜さんの歌い出しがとにかく素晴らしい。チームHになっぴさんがいてくれて本当にありがとうという気持ちになります。最後にステージ全部を使ってメンバーが一列でパフォーマンスするのも、華やかな雰囲気になって大好き。

 

 ユニット曲パートは後半3曲が特に好きです。私にとっての目撃者公演のひとつのクライマックスが、豊永阿紀さんによる『愛しさのアクセル』です。重量感のある大剣を手に、熱く歌い上げる豊永さんが最高の最高。豊永さんの歌と曲の世界観がぴったりと合い、そこには解釈一致した豊永さんがいます(解釈一致の使い方合ってますか?)。ステージを支配している豊永さんに圧倒されます。曲の最後に大剣を振り回し、片手をついて剣は背の上で構えるようなポーズで終わるのですが、そこで大剣と地面が平行になると、決まったなーとガッツポーズしたくなります。平行が大事。といっても、最後のポーズの正解はわかりませんが……。

 

 

 

 

 

 忙しい豊永さんに代わって、市村愛里さんがアクセルを任される時もあります。堂々としたパフォーマンスの豊永さんに対して、あいちーは如何にも頑張ってます!! という印象です(実際豊永さんも必死なのかもしれないけれど、豊永さんは虚勢の張り方がとても上手いのでわからないだけかも(でもそこが好き))。比べるものでないのは重々承知の上で、あいちーは激しい曲調のアクセルをとても丁寧に歌っています。対して豊永さんは、歌も上手くて丁寧に歌っているはずなのに、自由に思うがままに歌っているようにこちらの耳には届いてきます。目指すところは同じであっても、あいちーはまず丁寧さが前に出ていて、豊永さんは技術よりも情熱が伝わってきて、その違いが面白い。『愛しさのアクセル』は目撃者公演唯一のソロ曲であり、公演の中でも特別に繊細な演目なので、何回見ても新鮮さがあります(理想としては出来に振れ幅があってはいけないのだと思いますが……)。

 

 そしてアクセルからの『☆の向こう側』がこれまた素晴らしい。一気に静の世界へ。私もお気に入りの曲です。どうしてかというと、曲の雰囲気が昔好きだった曲を思い出して、とても懐かしい気持ちになるから。懐古厨でごめんなさい。深い青に星を散りばめたきらびやかな衣装も素晴らしく、見ていて穏やかな気持ちになります。以前と比べて公演衣装がめっちゃキラキラしていますよね。これは栗原紗英さんの曲というイメージで、栗原紗英さんの美しさが映えるステージです。この曲に限らずですが、栗原紗英さん可愛すぎ。レスやカメラを向けられた時の表情と仕草が可愛すぎてやばい。最近はアンダーでよく入ってくれる山下エミリーさんがこれを歌うことも多くて、チームブルーでHKTオタクとした育てられた自分には感無量の時間です(しかも川平聖さんも歌うことがありますし)。

 

 そしてそして、最後に満を持しての『サボテンとゴールドラッシュ』です。ホッとする楽しさがあります。明るくコミカルな曲ですが、メンバーもよく言っているように振付が難しい曲です。振りコピオタクの私もこれはまだ振りコピできません。回数を重ねて、間奏のサボテンコールが生まれたり、まだまだ成長途中、巨木になる予感がするサボテンです🌵

 

 サボテンは直後のMCも含めてひとつの作品と捉えています。市村愛里さん坂本りのさん川平聖さんに小田彩加さんなどなど、癖のあるMCメンバーが揃っているのがサボテンの強みです。そして荒巻美咲さんが意外と強気な発言をすることを初めて知ったのもこのMCで、運営に対して圧をかけるみるんさんが好きです。他のユニットに出稼ぎに行くメンバーも多い中、サボテン一筋のみるんさんに職人魂を感じますが、本人も外の世界を見たいと熱望しているので、たまには他ユニット曲を歌うみるんさんも見たいですね。個人的には、山下エミリーさんが来てくれた時に、3期で歌う『☆の向こう側』を見てみたいです。みるんさんの歌声が大好きでなので、『☆の向こう側』がどういう感じになるのか興味があります。

 

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 私は豊永阿紀さんが好きなので、これまでチームHの『RESET』公演ばかり見てきて、KⅣの『制服の芽』公演は数えられるぐらいしか見たことがありませんでした。なのでKⅣの運上弘菜さんも数回しか見ていなくて、新チームHになって初めてしっかりなっぴさんを見るようになりました。そしてわかったのが、やっぱりなっぴさんはすごいなということ。さすがセンターは違う。今のチームHはなっぴさんのチームという印象が強くあります。

 

 その運上弘菜さんがいることで特別に盛り上がってしまうのが『摩天楼の距離』です。遠く故郷を離れてブロードウェイでスポットライトを浴びることを夢見る女性のために祈りを捧げる曲です。豊永阿紀さんのオタクとしては、以前豊永さんがミュージカルで演じた役そのものではないかと思ってしまいますが、ステージの中心になっぴさんがいると、この曲はなっぴさんの曲だという思いが強くなります。それはなっぴさんが北海道出身ということが関係しています。元乃木坂46橋本奈々未さん然り、北海道出身のアイドルに私は過剰な思い入れを抱いてます(私自身は北海道に行ったこともない身ですが)。北海道を飛び出して、初めての土地でアイドルを頑張る人に対して、とても強い意志を感じて、それは勢いだったとしても尊敬します。進学で上京することも近い状況だけど、やはりアイドルになることは覚悟が違う。それは勝手な幻想だと言われればそうなのですが、そういうところも含めてアイドルだと思うので、なっぴさんに勝手に気持ちを入れ込んでしまいます。そのようななっぴさんがステージの中央から劇場を包み込むように支配すると、もう私達は祈るようにコールするしかないんですよね。素晴らしいシーンです。

 

 なっぴさんはもちろん、摩天楼は全メンバーと劇場の盛り上がりがすごい。その盛り上がりの頂点が、最後に横一列になってパフォーマンスするシーンです。圧倒的ブロードウェイ感があり、有無を言わせない説得力があります。摩天楼を見ると、劇場公演だろうとパフォーマンスでぶん殴るのが正義だとわかります。やっぱりアイドルは歌とダンス。当然ですね。まあそういうパフォーマンスだけで満たされる、我欲のない境地に自分も至れれば平穏な推し活になると思うのですが、現実はそうもいきません……(当方レス大好きオタク)。

 

 アンコールはシリアス曲からの沸き曲で、最後に熱い曲。『I’m crying』はサビのステップが真似したくなる曲。たぶんそう思っているオタクはたくさんいるはずで、ステージからは見えないと思うけど、客席の半分ぐらいは足元であのステップをやっていますね。この曲では、最後にメンバーが一列になって客席にバラ(造花)を投げます。前方の席でないとバラは受け取れないのですが、運が良ければ2列目でもキャッチできます。花の中でもバラは大好きで、いくらでも受け取るんで良席お願いします(どれぐらいバラが好きかというと某アイドルのコンサートでペンライトの代わりにバラの花束を振ってたぐらい好き🌹)。

 

 続いて『ずっとずっと』。定番の盛り上がる曲です。イントロの豊永阿紀さんの煽りが最高。私にとってこれはチームブルーの曲となっています。豊永阿紀さんと栗原紗英さんで歌う場面は、ブルーを思い出してHKTにハマった頃の初心が甦ります。あと、渡部愛加里さんが卒業する前は、ここで豊永さんとペアになる場面があって、幸せそうな2人に本当に胸いっぱい……となりましたね。この曲も最後は一列で圧倒してきます。全員を見渡せる席で見ていると、どこを見ても可愛いが爆発しているので、誰を見ていいのか迷ってしまいます。いや、推しを見ろよって話なんですが。いちばん端まで運上弘菜さんが来てくれると、天使が現世に舞い降りてきた感があって感謝しかありません。本当にありがとう。

 

 アンコール最後の『Pioneer』はとても熱い曲。豊永キャプテンのチームHを体現したような曲です。曲紹介前の豊永さんの言葉を聞くと、あぁ今チームHを見ているなという実感が湧きます(最後の場面で!!)。最後のサビ終わりにサイドスローみたいな振付があるのですが、サビからそのまま勢いよく振られる腕が最高に爽快です。

 

 

 

 

 目撃者公演の感想をパッと思いつくものだけ書いてみました。まだまだ他にも好きなところはあるけどうまくまとめられないのでこれだけ。思っていた以上に古いオタクっぽい文章で自分で書いててちょっと嫌になる。

 

 推しが出ているからということももちろんありますが、目撃者公演は楽しい公演です。強く心に残るシーンにたくさん出会える公演だと思います。冒頭にも書いた通り、この公演は強い。可愛さも強くて、かっこよさも強くて、チームHは強い。その強さに私は惹き込まれています。そして豊永キャプテンも、挑戦の連続だけどもっとよくなる(意訳)と言っているので、これからも見続けていくつもりです。また次の公演を楽しみにしています。

 

 

 

 

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