先週末にHKT48のコンサートを見た。昼夜公演両方ともにカメコ席。たくさん撮影したし、久しぶりのホールでのコンサートはとても楽しかった。
私のカメコモチベは周期があって、今はモチベーションが高い時期となっている。それでもコンサートが終わって、自分が撮った写真や他のカメコさんが撮った写真を見て、自分のと似たような写真があると、わざわざ自分が撮影しなくてもいいんじゃないかなと、毎回思ってしまう。あとライブ中は基本的にずっとファインダーを覗いてシャッターを切り続ける作業なので、自分がシャッターを切るだけの機械になったような気分になってしまう。こう感じることがよくあって、以前一度カメコから距離を置いたことがある。その頃は撮影できるライブでもカメラを持っていかずにステージを見ていた。今はそれでも自分で撮ることに意味があると思ってカメコしているが、ライブ後はいつも迷いが生じる。これはカメコを続ける限りずっと迷い続ける気がする。
そんなカメコの悩みは誰も興味がないので、切り替えてコンサートの感想を書いていこうと思う(こちらも誰が興味を持つのか知らないけど)。
豊永阿紀さんによるコンサートの振り返りブログでも書かれているが、自分も昼のコンサートで印象に残ったのは序盤の『止まらない観覧車』だった。観覧車を聴くと、HKTのコンサートにやってきたという実感が湧く。大きなステージでのパフォーマンスが映えるし、この曲でコンサートと向き合うスイッチが入ったように感じた(遅い)。
撮影しながらなので、基本的にファインダー越しのHKTなのだが、そうやって見つめていると、いつも以上にメンバーに対して幸せを願う気持ちが強くなるのを感じる。カメラでも双眼鏡でもそうだが、狭まった視界で集中して一人もしくは数人を見ていると、自分の感情が極端になっていくというか、より研ぎ澄まされていく。
この日、そのように感情が鋭く駆け上がった頂点は、夜公演の『君とどこかへ行きたい』だった。大好きな曲をさらにフルで歌ってくれて、ファインダーを通してたくさんのメンバーを見ていたら、みんな幸せでいてほしいと、祈るような気持ちでいっぱいになってしまった。全員頑張っている。だから全員報われてほしい。とはいえそれが難しいこともわかる。カメコ的に撮りづらいポジションでパフォーマンスしている6期生達を見ながら、頑張っている姿はしっかり伝わってるよと思ったりした。
夜公演は田中美久さんの卒業コンサートだった。実はHKTの卒業コンサートに入るのは今回が初めて。これまでは卒業するメンバーのファンが入ってくれればいいし、極論そのメンバーのファンだけが客でもいいと思いながら、毎回スルーしていたが(代わりに配信は見ていた)、今回は思いきって自分も参加してみた。
私にとっての田中美久さんはチームHの田中美久さんなのだが、コンサートではそれよりも昔の、私の知らない頃の田中美久さんがステージにいて、懐かしいというより新鮮だった。チームH以外のイメージとしては、なこみくのペアとしてのイメージが強烈だったので、3期生でありながら3期生とは少し離れている印象があったのだが、3期生でやったバンドでの『GIVE ME FIVE!』を見たら、やはり田中美久さんも3期生なのだなと、ファインダー越しに見える田中美久さんの明るい笑顔に安堵するような気持ちになった。
田中美久さん卒業という節目のコンサートであったにも関わらず、終わりというよりも、新しい希望の芽を見たような一日だった。田中美久さんが6期生に向けて歌った『夢は逃げない』は、6期生だけでなく、他のメンバーや、自分含めて大勢の見ていた人達にも勇気を与えてくれたように思う。アイドルとしての最後に相応しい素晴らしいコンサートだった。
みくりんありがとう、お疲れさまでした。