HKT48 リクエストアワー セットリストベスト50 2021

 先月の話になりますが、初めてのHKT48単独によるリクアワを見ました。50位から1位、昼公演夜公演合わせて50+数曲。楽しい1日でした。リクアワに関して、もともとAKB(というか48グループ)のリクアワはほとんど興味がなく、情報として1位の曲が何なのか知っているぐらいの認識でした。今回投票も含めてHKTのリクアワに参加してみて、想像していた以上に皆さん人に対して投票していることを実感しました。自分が好きな曲というより、自分が好きなメンバーが好きな曲に投票するわけです(両者の好みが同じならこれ以上幸福なことはない)。アイドルは何よりも人がコンテンツなのでそれは当然なのですが(しかしコンテンツと書くと醜悪ですね)、リクアワは総選挙ではないけれど楽曲を利用したメンバー同士の代理戦争っぽくて面白いです(面白い?)。やはりこういうイベントは若いメンバーの団結力がすごいですね。5期生強かった。私は4期生の『さくらんぼを結べるか?』に投票しましたが(他にも投票した曲はあります)、惜しくも2位と力及ばず。2位でしたがおいもちゃんの涙はとても綺麗で、泣かせるために投票したわけではないけれど、投票してよかった、そう思いました。それでも4期生は我の強い人が多いイメージなので、ステージの上では晴れやかな表情でしたがやっぱり悔しいですよね。

 

 メンバーの人気投票的な側面があるとはいっても上位に来るのは曲としてもいい曲ばかりです。私も好きな曲が何曲もランクインして、それを生で見れたのがうれしかった。リクアワでやっと生で聴けた曲がたくさんあって大満足です。やっとやっと、『夏の前』や『僕だけの白日夢』が聴けたことがうれしかった。2曲とも大好きなんですよ。

 

 リクアワを見て、センター曲を持っていることが如何にアイドルとしての自信に繋がるかがとてもよくわかりました。持っていないメンバーが事ある毎に自分の代表曲が欲しいと願っていることの理由がこのリクアワで感じ取れた。神志那結衣さんの『Buddy』などそうですが、私にはこれがあると信じることができる強さが人を輝かせるのだと思います。しかし誰もが恵まれているわけではないので、配られたカードでなんとか頑張るしかない人も当然いて、そんな限られたチャンスでどうにか自分を届けようとする人に私は惹かれてしまいます。今回でいうと竹本くるみさんや栗山梨奈さん、上島楓さんなどが先輩の隣でよく目を引いていて、何度もそのパフォーマンスに視線を向けることがありました(5期生は1位は取っていますが)。

 

 センター曲を持っていたとしてもランクインしなければ歌えないので、しっかり応えたオタクの頑張りには素直にすごいと感心します。そういうところを見ると、総選挙と同様にリクアワも内輪向けのイベントなんだなと感じます。アイドルとファンが信頼関係を強めるためのイベントは、例えばshowroomの課金レースとかだったら自分も拒否反応を示してしまいますが、リクアワは楽しいエンターテイメントとして成り立っていると思うので、これはこれでいいのでしょう。

 

 全体の感想だけでなく個々の曲について書くと、『恋するRibbon!』も聴けたのがうれしかった。この曲のセンターを豊永阿紀さんが歌うことの意味を後で知って、これが歌い継ぐということなんだと、豊永さんのリスペクトする姿勢にグッときてしまいました。この曲に限らずですが、豊永さんは曲の理解がパフォーマンスに反映されているのがよく感じられます。『黄昏のタンデム』はかっこよく、『恋するRibbon!』は可愛く、などなど様々な姿の豊永さんをたくさん見れて、やっぱり豊永さん素晴らしいなという絶賛の気持ちでいっぱいです。リクアワ後の豊永さんのブログやメールを読んでいると、曲の解像度が桁違いに違うので(それはそう)、なんかもう私も日々勉強だなと気を引き締めてオタク続けたいと思います。

 

 これらはHKTにハマる以前から曲が好きだったのですが、実際にライブで見て好きになった曲もあります。劇場で披露したのを見たときに好きになった『3-2』は、リクアワで見ても素晴らしかった。重そうに見えて軽くも感じられる不思議な質感のある衣装とそれを活かした振付が好きです。残念なことに豊永さんがちょうど見えない視界だったので、豊永さんと逆サイドの山下エミリーさんをよく見ていたのですが、『3-2』のエミリーさんはかっこいいですね。エミリーさんの芯のしっかりしたダンスが自分は好きです。

 

 あとはまさか劇はじの『カギトナル』が聴けたこともうれしかった。坂本愛玲菜さんと豊永さんの歌にペンライトを振るのも忘れて聴き入ってしまいました。もう遠い昔のような気もするけれど、『不本意アンロック』はまだ今年の出来事なんですよね。2月の頃を思い出してしまいました。

 

 最後に『誰より手を振ろう』を歌ってくれたことも、HKTオタク幼少期をなないろ公演で育った身としてはとてもとてもうれしかった。この曲をたとえアンコールだとしても見れたことで、私の辿ってきた道もそこまでHKTの正史からずれていないんじゃないかなと、これも勝手な想像だけど安心しました。

 

 衣装替えが多かったのでMCも多く、それらの時間もよく考えられた企画ばかりで飽きずに楽しかったです。特に面白かったのは、松本日向さんの破天荒さが出ていたクイズ松本日向や、オタクが絶対好きであろう先輩後輩相思相愛カップリングです。後日の劇場公演でもたくさん話題に上がった好きな先輩後輩は全員の回答を知りたいぐらい。上野遥さんべったりのイメージがあった上島楓さんが今田美奈さんを選んだのは意外だったし、松岡菜摘さんに選んでもらえなかった山下エミリーさんの悔しそうな表情も最高でした。

 

 またHKTMCというと村重杏奈さんが挙げられるのが常で、リクアワでも村重の部屋で後輩から厳しい質問をぶつけられたり、村重さんのMCは当然安定の面白さでしたが、市村愛里さんがそのMCポジションを狙うかのように、矢吹奈子さんとの一対一のトークに挑戦していたことも熱かった。緊張したと思うけど頑張ってました。歌以外の時間も単なる休憩時間にならず楽しく見れたのがよかったです。

 

 楽しいリクアワでした。大きなイベントの後は毎回言っている気がしますが、HKT48の歴史を感じました。これだけの華やかな過去の積み重ねがあって、最後は45期の勢いで希望を感じさせてくれたので、これからのHKT48も楽しみです。楽しい一日をありがとうございました。

 

 

 

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