『ONE PIECE』とアンジュルムと豊永阿紀さん

 『ONE PIECE』始めました(冷やし中華のノリで)。

 

 豊永阿紀さん推しのバイブルと言ってもいい大人気コミック『ONE PIECE』。自分は未読で、いつかは履修しないといけないなと思っていたのですが、やっと重い腰を上げて最近読み始めました。ちょうど外泊しないといけない時があったのでホテルを調べていたら、なんと宿泊すると漫画読み放題できるホテルを見つけたので、よっしゃワンピ合宿するぞと一泊してきました。午後早くにチェックインして、夜ご飯の買い出しで部屋を離れた以外は、ただひたすら『ONE PIECE』を読み、翌朝もチェックアウトする時間のぎりぎりまで読み続けました。結果として、一泊で19巻まで読みました。まだまだ先が長い。

 

 有名な漫画なのでなんとなくは知っていました。知っているキャラクターは、腕が伸びる主人公のルフィと、よくわからない生き物のチョッパー(今回読んでやっとトナカイだということを知った)。あと知っていたのはルフィが海賊王になることぐらい。なんとなくの雰囲気で、陽キャが好きそうな漫画だなと、苦手かもしれないイメージがありました。しかし『ONE PIECE』は、豊永阿紀さんが常に連載を追いかけているほど大好きな漫画ですし、自分の今年の目標は斜に構えない、冷笑主義にならないで全力で向き合う、なので、推しの好みと私の好みは別という醒めた態度ではなく、新しいものに挑戦しようと読み始めました。

 

 

ホテルでひたすら漫画を読んで、作家が缶詰された時の気持ちがなんとなくわかりました。

 

 

 

 今更ながら『ONE PIECE』面白いですね。ほとんどの人はルフィを中心とした人間ドラマに魅力を感じているのだと思いますが、自分もそこが面白いと思いつつ、『ONE PIECE』の世界そのものの魅力に惹かれて読み進めています。

 

 まだ最初の部分しか読んでいませんが、これって『ガリバー旅行記』ですよね。世界の不思議な国々を見て回る。そういう空想都市系の物語が自分大好きなんですよね。イタロ・カルヴィーノ『見えない都市』という、架空の都市の話をまとめた小説があって、私はそれが大好きなのですが、『ONE PIECE』はそこにも通じる、架空の世界を通して現実を見つめ直すような視線を生んでいます。あとシンプルに出てくる動物が可愛い。

 

 そのような世界観も好きですが、もちろんストーリーも面白い。さすが大人気コミック。全然飽きさせない(まだ最初の部分だけですが)。定期的に主人公達のそれぞれの子供時代の話を挟んでくるのもずるい。思い入れも湧いてきます。

 

 面白いんですが、読んでいて思ったことがあります。主人公達は、仲間仲間と言いつつ、それぞれのエピソードのクライマックスとなる敵との戦いでは、協調はあまりせずに、個人戦で戦ってますよね(序盤だから?)。しかしそれでも主人公達は強いし、チームワークが無さそうなのに、ひとつの船で航海している団結力みたいなのが感じられる。それぞれが自分勝手で、それぞれの目的のために航海しているのに、ひとつの大きな力が生まれている。不思議です。

 

 そんなことを考えていたタイミングで、あるツイートに出会いました。それは先日のアンジュルム武道館コンサートを見ての感想ツイートでした。

 

 

 

 

 私が『ONE PIECE』に感じていたのはこれだ!! と直感しました。『ONE PIECE』も皆各々の信念で生きているのに、それが不思議な巡り合わせで最強の集団となっている。『ONE PIECE』とアンジュルムが同じ言葉で表現可能であること。そこで思い出したのが、この両方を好きな人物、豊永阿紀さんです。すべてが繋がったような気がしました。

 

 偶然の一致といえばそうかもしれません。しかし偶然は偶然でも、これは幸福な偶然の一致であって、私はこの三者が繋がっていることが、特に豊永阿紀さんにとって、とても強さを与えているように感じます。まあこれはこちらの勝手な妄想なので、本人は『ONE PIECE』とアンジュルムに何か関連を感じているのか気になります。

 

 そんな感じで『ONE PIECE』面白いです。早く最新話に追いついて、豊永さんと感想を語り合いたいですね。

 

 

 

おまけ

 全然話が変わりますが、豊永阿紀さんの出演舞台が終わって、久しぶりに豊永さんの出たRESET公演を見ました。近くの良い席で見れたからかもしれませんが、豊永さんのアイドルの輝きがすごすぎた。パフォーマンスに彼女のエネルギーが満ち溢れていました。あまり人に対して強いと言いたくないんですが、先日のRESET公演の豊永さんは、強いとしか形容出来ませんでした。そんな豊永さんを見ていたら、彼女は竹内朱莉さん推しなのに、自分としては佐々木莉佳子さんを彷彿とさせる気迫を感じてしまいました。マジ強い。久しぶりに見たステージ上の豊永さんかっこよすぎてやばかったな。大好きです。

 

『しゃーSHE♀彼女2』

 福岡市美術館ミュージアムホールにて上演された舞台『しゃーSHE♀彼女2』を観ました。

 

 

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 公演期間は3日間で、AチームBチームに分かれてそれぞれ4公演の計8公演。自分は、

6/17 Aチーム初日とBチーム初日

6/18 Bチーム朝公演と夜公演

6/19 Bチーム千穐楽

の5公演を観ました。豊永阿紀さんがBチームなので、B全通です。チケット発売日は千穐楽しか買ってなかったのに、いつの間にかB全部のチケットが手元にありました。前回の『しゃーSHE♀彼女』は豊永さんがいるチームしか観なかったのですが、今回は地頭江音々さんの演技が気になってAチームも観ることにしました。

 

 初日のABを観た後に、勢いで感想をまとめました。2日目にBチームを観たら、初日の感想ブログで勘違いしているところを見つけたりして、かなりABを混同していることに気付きました。やはり初期衝動で書くと粗が多いですね。あと結構盛って書いてましたね…。

 

 

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 Bチーム面白かったです。観る度に体感時間が短くなっていきました。千穐楽なんて豊永阿紀さんが隣の部屋に向かって叫んだと思ったら、山下エミリーさんが天野なつさんと無言の対峙をしていましたからね(大袈裟)。何回も観て話がわかってくると、好きな作品でもここは怠いなと思ったりすることもあるのですが、この作品はそういう感情にならず、一気に最後まで駆け抜ける感じでした(4回しか観てないからかも)。

 

 繰り返し観ていると変化に気付いてきます。この舞台では山下エミリーさんが公演を重ねる毎に演技の固さがなくなっていったように感じました。エミリーさんは毎公演セリフを変える場面があるのですが、最後のほうはかなり楽しそうにやっていて、観ているこちらも楽しみになってきました。しかし、そのような変化というか成長を演劇作品に見出すのはどうなのか、成長を楽しむならアイドル現場でいいのではないか、という問いもあります。このアイドルの舞台の見方はずっと悩み続けていることなので、簡単には答えは出ませんね。

 

 エミリーさんも良かったですが、私の推しは豊永阿紀さんなので、どうしても豊永贔屓の観劇となってしまいます。オープニングで、豊永さんは隣の部屋のうるさい連中に大声で注意するのですが、まずジャブの注意を入れてから、次にこちらがビクッとするぐらいの大声で苦情を入れます。そこで観ている側も舞台に集中するスイッチが入ります。その豊永さんの声の威力がすごかった。まあ直後の酔っ払いエミリーさんで笑いに包まれてしまうのですが…。

 

 豊永さんは気性が激しめの役が多くて大変そうでした。エミリーさんとの罵声の応酬は見応えあったし、初日感想で書いたように何を言っているかわからないなんてことはなく、よく聞いたら罵倒の言葉がしっかり理解できました(わからないと思ったのはAだったのかな)。初日は訪ねてきた人の顔芸作品だと思ったのですが(最初に観たAの吉本一椛さん? の顔芸が素晴らしかった)、2日目以降はエミリーさんと豊永さんの表情も素晴らしいことに気付きました。ちょっとコント入っちゃってましたね。普段も怒ったらあんな感じになるのかな…。怖いな…。

 

 そして今回の豊永さんの白眉は、他人に依存している女性のヒステリー演技ですね。怖かった。本当に怖かった。目の奥に暗い空洞が見えた。私が豊永さんに感じている彼女の未知の部分の深さが、役に重ね合わされて、底知れぬ恐怖を与えていました。簡単には理解させないぞと思わせてくれる彼女の不可侵領域の広さ、それが本当かどうかわからなくても、そう錯覚させてくれる豊永さんの振る舞いが、私が彼女を好きな理由のひとつです。結局自分の受け取り方次第なのですが、その豊永さんの魅力が役に重みを加えていました。

 

 誰もが誰かに依存しているし、私だって例えば豊永さんに依存していないとは言い切れないわけで、依存がエスカレートして狂信者にならないためには、どう他人との距離感を適切に保ったらいいのかとか考えてしまいました。まあ、だとしても、自分はもっと他人に頼ることを躊躇わないほうがいいのでは、という思いもあるので複雑です(アイドルに過剰な依存はよくないけどね)。

 

 Bチームを観すぎて、初日に観たAチームはほとんど忘れてしまったのですが、やたら遊技機に詳しい地頭江音々さん面白かった。真面目そうで大学の知人をカモにする悪女っぷりが素晴らしかったです。個人的にAチームのほうが重い話が多い印象がありました。

 

 

 

夜公演が終わると、そこはナイトミュージアム

 

 

 

 本編終わりに女子会的なアフタートークがあって、そちらも面白かったです。共演者の恋愛トークに前のめり気味に食いつく山下エミリーさんが最高でした。Aチームの女子会アフタートークは見てないのでわかりませんが、Bチームは仲の良い雰囲気がすごく伝わってきました。あまりに面白いので、本編はどっちなんだと考えてしまうぐらいでした。

 

 女子会アフタートークで演者本人の性格をなんとなく知ってから再び舞台を観ると、解像度がまた違ってきます。特に普段がやばそうな津山愛理さんが、ですね。また、二宮絵梨香さんに対して声が小さい小さいと散々言われていたことを知ると、ダンスの場面で怒られている二宮さんを応援したくなってきます。私も二宮さんに発声を教わりたい。山口成美さんの忙しない手の動きも私は好きです。

 

 本編と女子会、どちらも面白かった。自分でも驚くぐらい絶賛の気持ちです。ただこの絶賛について考えると、初日感想で書いたように男性出演者がいない懸念がまずあって、それでハードルを低く設定していたから絶賛できている気がするので、それはそれでよくないよねと思います。それと同時に、少なくとも舞台上には男がいないことで、観客の私(男)は、女性だけの話に距離を保って観れたから楽しめた気がしないでもない。性別で受け取るものが変わることはなく、私が鈍感なだけという疑いはあるけれど、自分事にしづらかったのかもしれません。

 

 そのような感想が出てきたりもしたけれど、まとめると面白かったです。面白くて、考えさせてもくれる舞台でした。素晴らしい舞台をありがとうございました。

 

 

 

 

 

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『しゃーSHE♀彼女2』初日感想

 6月17日、福岡市美術館ミュージアムホールにて舞台『しゃーSHE♀彼女2』初日を観てきました。その感想をサクッと書きます。

 

 

 ちょっとだけネタバレしています。

 

 

 

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『しゃーSHE♀彼女2』もいいですが同じ福岡市美術館でやっているミナ ペルホネンの展覧会もおすすめです。

 

 

 

 『しゃーSHE♀彼女』が好評だったからなのか、2作目となった今回。前回と違うのは、男性俳優がひとりも出演しないことです。『しゃーSHE♀彼女』を観た人はわかると思いますが、恋愛ネタが多いので、恋人役などで男にも役割がありました。その男が今回いないということで、果たしてどんな話になるのか、そこがいちばんの楽しみでした。

 

 初日となる今日は先にAチームを観て、次にBチームを観ました。男がいなくて大丈夫なのかという点に関しては、全然問題なかったです。むしろ男女の恋愛に頼りすぎない、バラエティーに富んだオムニバスとなっていました。どれも面白かった。

 

 とはいえ、異性愛に同性愛に不倫などなど、君達の心の中は恋愛しかないのかとツッコミたくもなります。20代のデートがどうこうで一部のインターネットが盛り上がった直後だったので、まったく違う世界だなと醒めた視線になったのも事実。しかしよく考えれば、面倒くさい女性を描くなら恋愛が最もやりやすいと思うので、これはもう仕方ないのでしょう。

 

 AとBの両方を観て、特に好きだったのはBチームのダンスレッスンで始まる話です。冒頭のコミカルなシーンからは想像出来ない重みを後半にぶつけてきて、その後はなんか良い感じの話になっちゃって、うまくは言えないけれど『しゃーSHE♀彼女』らしくない作品でした。彼女の悩みは面倒くさくなんてなくて切実ですよ(それとも自分見誤ってる?)。3年付き合っていて、そこに気付かないなんて相手も鈍感過ぎるのではと思うけれど、それでも優しい彼女さんなので、これからさらにお互いをわかり合える関係を目指していけばいいのではないでしょうか(どこ目線アドバイス?)。

 

 よくよく考えると、「面倒くさい女性の話」ではないですよね、という作品もあります。事前に思わせぶりなツイートで期待を抱かせていた、豊永阿紀さんと天野なつさん2人による作品は、袋小路的な絶望感が漂っていて、怖いという感情を超えてくるものがありました。豊永さんが演じる問題の女性の狂信的な言動は、面倒くさいと言っている場合ではなく、他のカウンセリングとかを受けたほうがいいレベルだと思います。途中豊永さんが身を乗り出して、膝の上にあった旅行パンフを落としてしまうのですが、それにも気付かず我を忘れている様は、しゃーしいと軽く言っていいものではないです。豊永さんの最後の嘆きは、自分が周囲に理解されてないことへの嘆きなのか、どうしてこうなってしまったんだと自分自身への後悔の嘆きなのか、私にはわからなかったのですが、後悔の嘆きならばまだ救いはあるのではと思うけれど、救いがないのが『しゃーSHE♀彼女』なんですよね。あと蛇足ですが、自分ももう歳をとったおっさんだからなのか、やたら叫ぶ演技や演出はもう無理ですね……。豊永さんの叫びが真に迫りすぎていて辛くなります……。

 

 AとBの両方でやる演目もあるのですが、自分の悪い癖で、先にやったほうがその作品の正解と錯覚してしまうんですよね。今回だとAチームから始まったので、Aの後にBがやっても、やっぱりAだなと思ってしまいます。心友の話(親友ではなくて心友な気がする)は、間に挟まれた人の顔芸がとにかく素晴らしいです(AもBも)。あとみんな演技が過剰なのも笑えて最高です。Bでは豊永阿紀さんと山下エミリーさんが出たのですが、Aを観た後でネタを知っていたので、そこまで驚けなかったのが残念でした。とはいっても、お二人の方言での丁々発止は迫力がありました。何を言っているか全然わからなかった。他にも福岡ローカルネタが多くて、まだ福岡住みが浅い他所者には厳しかったですね…。箱崎がどこかわからない…。

 

 初日の感想はこんな感じです。山下エミリーさんと地頭江音々さんの演技は初めて観たのですが、演じているのに自然体のようなエミリーさん良かったです。音々さんはやたら遊技機に詳しくて笑ってしまいました。豊永阿紀さんはメールによると相当悩んでいたみたいですが、そんな悩みとか全然感じさせない貫禄があって、虚勢とも思えない堂々としているところが私が彼女を好きな理由のひとつです。

 

 無事初日が終わって、あと2日間どう変わっていくのか、今後も楽しみです。初日お疲れ様でした。

初めまして熊本、ありがとう熊本

 

 

 

 6月です!! 2022年も半分が終わりそう!! そんな6月なのに1ヶ月前、GWの話になりますが、5月7日にHKT48のコンサートツアー『HKT48 LIVE TOUR 2022 ~Under the Spotlight~』熊本公演に参加してきました。HKTのツアーは配信では見ていましたが、実際に生で見るのはこの熊本が初めて。熊本自体も私は初訪問だったので、街のいたる所くまモンだらけのくまモンの街に圧倒されてしまいました。

 

 幸運にも昼夜共に前方の席に恵まれて、間近でHKTのパフォーマンスを堪能できました。10列目前後の席だったのですが、想像していたよりもステージが近くて、とにかく圧倒されました。視界にはなこみくなっぴの現HKTの3トップがいて、ちょっと視線をずらしても他の可愛いメンバーがたくさんいて、本当に目が2つでは足りない状況でした。

 

 私がHKTにハマったタイミングでは矢吹奈子さんはまだHKTに戻ってなくて、彼女のいないHKTを見て好きになったのですが、こうやってHKTでの矢吹奈子さんを見ると、やはりスペシャルで特別な存在感がありました。彼女が歩いてきた道が与えたオーラに包まれてHKTの中でも一際輝いていました。

 

 と同時に、矢吹奈子さんが不在の時もHKTを支えてきた田中美久さんと運上弘菜さんの強くて折れない美しさも感じられてグッとくるものがありました。三者三様に美しい。この3人だけではない全員に対してですが、HKTの中でどのように頑張っているのかという、彼女達自身が考えるグループでの立ち位置が劇場公演以上にコンサートではより明確に感じ取れて、だからこそグループとしてのHKT48をより好きになれたコンサートでした。

 

 コンサートはとにかく圧倒されたと先程書きましたが、圧倒してくる光に細かい記憶がないんですよね。瞬間としては今最高のシーンだ!! という瞬間が無数にあったはずなのに、コンサートが終わったら、何かとてつもなく美しい輝きに出会った、といった風な曖昧な記憶に変わってしまいます。悲しい。

 

 詳細には覚えていないといっても、私は豊永阿紀さんが大好きなので、コンサート中は豊永さんをよく見ていて、印象が強く残っています。基本的に、豊永さんはよく目立ちます。少なくとも私からしたら、変なダンスというわけでも、雑なダンスというわけでもない。だけどやたらと気になるダンス。静→動→静の動の部分の動きが速くて、俊敏なダンスというイメージです。そしてそれが見ていて爽快なのです。単純に気持ち良い。あとやはり豊永さんのパフォーマンス中の表情が大好きです。見ていてすごく楽しい。

 

 そして今のHKTは特に歌を魅せることに積極的です。グループ全体で歌に力を注いでいて、前半は歌を聴かせる場面が多かったです。バンドパートやカバーパートなど、ここに合わせて頑張ってきたメンバーの素晴らしい歌をたくさん聴きて大満足でした。『黄昏のタンデム』の武田智加さんとても良かったし、『夏の前』の渡部愛加里さんと竹本くるみさんの歌良いですね…。最近のおいもちゃんや市村愛里さんの歌も好きです。もちろん歌といえば豊永阿紀さんで、豊永さんも歌のエースとしてHKTを引っ張っていました。

 

 豊永さんの歌は特徴的というか、単に私が豊永さんを好きだからよく聴こえてくるだけかもしれませんが、大勢で歌っていても、豊永さんの歌声が際立って響いてくる瞬間がよくあります。ひとりで歌っている時の豊永さんの歌が素晴らしいのはもちろんですが、そうやって無数の歌声の中から好きな人の歌だけが特別に届いてくるのは得難い体験です。今回のツアーでは『空耳ロック』でそういう瞬間によく出会いました。

 

 豊永さん自身、自分の武器は歌だとわかっているので、どの曲でも歌と共にその心意気を聴くような感じで私は聴いていました。『74億分の1の君へ』の世界が広がっていくような歌声も良かったし、『全然 変わらない』では、先頭での強く静かな歌い出しが、後続のメンバーに受け渡されていく様が素晴らしく、再び豊永さんが歌って歌の輪を閉じるかのような流れにため息しか出ませんでした。

 

 熊本でのカバーパートでは、豊永さんは竹本くるみさんとヨルシカ『春泥棒』を歌いました。2人の歌声の組み合わせの良さに初めて気付きました。渋谷公演の配信で見た緑黄緑社会『Mela!』は、いかにも豊永さんが得意とするような曲で、自分も大好きだったのですが、この『春泥棒』は普段の豊永さんとは違った、遠くまで歌を届けようと丁寧に風に乗せるような歌で、その透きとおって響く歌がこちらも好き!! となりました。

 

 

 

 

 

 

 コンサート全体を通して個人的に強く印象が残ったのは『君とどこかに行きたい』です。最近は見る度に君どこが好きなことに気付かされます。曲が良いということもありますが、思い出すものがとても多い。1年前の劇場で披露された後に宮脇咲良さんと矢吹奈子さんの登場に驚いたこと。大晦日ハウステンボスでの上野遥さんと上島楓さんのシンメ。上島楓さんの卒業公演で彼女がこの曲を選んだこと。熊本の直前の博多どんたくで歌った時は、ファインダー越しに見えた豊永阿紀さんの晴れやかな表情に泣きそうになってしまいました。私がHKTにハマってから初めてリリースされた曲だからなのか、思い入れの量が違います。イントロを聴くだけで込み上げてくるものがある。いつの間にか自分にとっても大切な曲になっていたことに自分でもびっくりします。そして君どこの豊永さんが大好きです。向かい合うメンバーと目を合わせた時の笑顔が好きです。「窓の外の空はいつも」と歌いながら両手で作られるフレームが空高く掲げられて、眩しさに目を細めます。本当に良いんですよね……。

 

 熊本公演の最大のトピックといえば6期生の初お披露目でしょう。今回の6期生に限らないのですが、自分はどんなアイドルグループでも新メンバーにあまり興味が湧かないほうです。好きになったタイミングで在籍しているメンバーへの思い入れがまず強くて、新メンバーにハマるのがいつも遅い。最初の頃はほとんど何もわからないのに好きになりようがないというのもあります。正直6期生お披露目に対してモチベーションがあまりなかったのですが、それでもHKTファン(と先輩メンバー)を前にして緊張しているであろう6期生が無事お披露目を終えられるよう祈りながら見ていました。そんな自分ですが、興味がないといっても、初々しい6期生を見ていると愛着が湧いてきます。お披露目はどうしても新人を値踏みしてしまうような視線になるのでは〜と、見る前は自己嫌悪気味でした。しかし実際にお披露目を見ていると、盛り上がっているコンサートの途中だからか、その場の興奮した雰囲気に自分の申し訳なさがかき消されるようで、フラットな感情で見守るように見ていられました。客として自制しつつ盛り上がっている客席に対して、6期生の自己紹介に身悶えしたり異様な盛り上がりを見せている先輩達がいて、それは同じグループのメンバーだからこそ許されていることだとしても、メンバーがこれぐらいならオタクの気持ち悪さも少しぐらいは許されるのではと思ってしまいましたね…(余談ですがHKTメンバーがカジュアルにロリという単語を発するの全然好きになれません)。

 

 熊本公演から少し経って劇場で行われた6期生のイベントも行きました。そうやって現場で6期生を見る回数が増えていくと着実に気になってきます。少しずつメンバーについて知っていって、それと共に応援したい気持ちも湧いてきます。今気になっているのは井澤美優さんです。

 

 熊本公演から1ヶ月経ってやっと感想をアップしているわけですが(大まかな下書きは結構前に書き上がっていた)、この1ヶ月は以前と比べて劇場公演が増えていて、しかし自分は劇場公演はほとんど入っていません。劇場に入ったのは6期生のニコ生のみです。良いのか悪いのか、熊本で見たコンサートが楽しくて、結構そこで満足しちゃっている感じなんですよね。豊永阿紀さんが公演に出ていないことが劇場に入るモチベーションを下げているのは事実ですが、HKTの皆さんの前向きな気合いがコンサートでダイレクトに伝わってきて、それがじんわりと身体の中で熱を保ったままの状態になっています。どの人もこのコンサートに賭けているなと思えるパフォーマンスで、見ていてとても楽しかったです。

 

 大阪は行かないので現地で見るのは熊本が最初で最後でしたが、とても素晴らしいコンサートでした。思い出補正になってしまうけれど、時が経つほどに、あの熊本はすごかったなという思いが強くなっています。本当にありがとうございました🙏🏻

 

 

 

 

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4月24日

 26日の投稿ですが、以下は24日に書いた日記です。

 

 

 

 

 

 

 久しぶりに日記らしいものでも書いてみようと思います。

 

 ここ一週間ぐらい緊張する仕事が続いていて、毎日がいっぱいいっぱいでした。仕事を終えると、身体はともかく脳みそがくたくたで、そこから寝るまではどうでもいいことをやって気を紛らわすぐらいしか出来なかった。前も見たことがある動画を見返したり、何度も読んだ好きな本を再び読み返したりと、新しいものを摂取する余力がなくて、なんとかリラックスした時間を自分に与えるのが精一杯でした。そんな忙しさでも水曜日は仕事を休み、甲斐心愛さんの生誕祭を見に行けたのはうれしかった。1年ぶりの広島でしたがとても楽しい生誕祭でした。

 

 土日の休日は、偶然にもSTU48HKT48のオンラインイベントが重なって、両日ともアイドルの皆さんとお話ししたりインターネット越しで2ショットを撮ったりしました。

 

 アイドルとのオンラインお話し会は、何を話そうか散々迷った末に、結局無難な話題に逃げて、自分が本当に伝えたかったのはそれなのかと、毎回後悔混じりの自己嫌悪に陥ります。実際の握手会があった頃は、それでも直接話せたことによる気持ちの高揚で自分を誤魔化して、無理にでも楽しかった記憶になっていたけれど、オンラインになった今は画面が切り替わるとこちらも一瞬で冷静になってしまい、もう少し違う言葉もかけられたのではと、すぐに反省会が始まってしまいます。

 

 このようなイベントがある度に、自分は握手会に向いてないなとつくづく実感します。ただでさえ話すのが苦手なのに、さらに制限時間まであるのでもう無理ゲー。だったら時間を気にしなくていいようにたくさん積みなさいというアドバイスは正しいけれど、そこまでして伝えたいことはあるのかとよく考えると、特にない。自分が伝えたいのは、まとめると「ありがとう」の一言で十分なわけです。本当はそれだけで伝わる関係が理想で、でもまだその途上だから、お金も時間も言葉も費やすのだと思っています。

 

 自分はアイドルの皆さんに救われることがたくさんあって、それはとても感謝しているのですが、そういう救われるとか重いと思われる部分を、アイドルには感じ取ってもらいたくない。楽しく幸せにアイドルとして活動していたら、巡り巡って誰かを偶然幸せにしていた、ぐらいの軽さでいてほしい。あまり気負ってほしくない。などと考えていると、私もアイドルの前では軽薄になってしまい、どうでもいいことしか話せなくなります。しかしそれはそれで会話の後に必ず自己嫌悪に襲われるのは先程書いた通りなので、そこはバランスなのでしょう。切実な感謝をいかに軽く伝えるか。

 

 みたいなことをこの2日間は考えていました。これはアイドルと話す機会がある度に考えることですが、毎回これといった明確な答えは出ません。

 

 

 

 

 

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素晴らしい………。想いの強さが歌となり、その遠くまで届く歌声に胸が締めつけられます。

HKT48 × 大人のカフェ コント劇『セカダツ 世界一明るい脱獄のススメ』

 

 

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 完全にネタバレしています。

 

 

 HKT48大人のカフェによるコント劇『セカダツ 世界一明るい脱獄のススメ』を観ました。自分的には去年のイムズホールでの『恋のストラテジー!』に続いて2本目のコント劇でした。

 

 

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 セカダツの大まかなストーリーとしては、アメリカの刑務所を舞台に、無実の罪で投獄された坂口理子さん演じるキョーコ・シラトリが紆余曲折を経て脱獄出来るのか!? という話です。その合間に中短編のコントが挟まれます。主演は坂口理子さんで、他のHKTメンバーは山内祐奈さん、豊永阿紀さん、今村麻莉愛さんと川平聖さんでした。坂口さんがとにかく頼もしく、伊達にアイドル10年やってないぜといった貫禄がありました。他のHKTメンバーだけでなく、大人のカフェのおじさん3人も従えたかのような立ち振る舞いは、旅芸人一座の女座長感がありました。そのまま九州の温泉地を巡業してほしい。坂口さんはめちゃくちゃポジティブでアメリカンなキョーコ・シラトリも適役でしたし、コントでのちょっと肩をすぼませ気味な役も哀愁があって素晴らしかったです。何を演じても上手いし、彼女なら大丈夫という安心感がありました(本人は本人でそれなりの緊張はあったと思いますが)。

 

 坂口さんは『次の会議』の社員役において、大人のカフェ3人の中に自然に溶け込んでいて素晴らしかったです。私の好きなシットコムみがあって、この4人でもっとたくさんのコントを観たくなりました。自分はあまりお笑いに明るくないのですが、過去に見ていた数少ない番組のひとつに、10年ほど前に放送されていた『ウレロ☆未確認少女』があります。ウレロは劇団ひとりバカリズム東京03早見あかりさん(推し)によるシットコムでしたが、『次の会議』はその番組と似たような雰囲気を感じました。おじさん数人と女性一人という構成において、坂口さんが的確な立ち振る舞いを演じていて、その場にとても馴染んでいました。飯野さんとのやりとりの間の測り方が絶妙で毎回笑ってしまいました。

 

 話をセカダツ本編に戻しますが、今回の公演は2パターンあり、自分は計4公演を観て、Aパターン1回、Bパターンを3回観ました。Aは初日にやったパターン、Bは千穐楽にやったパターンという認識です。何故か取っていたチケットはBパターンばかりでした。

 

 どちらのパターンも好きで、どちらもそれぞれの良さがありました。Aパターンは最後の空気感が好きです。いかにもアメリカっぽいドタバタな雰囲気で話が進んでいき、Netflixのドラマだとしたらこのまま順調に第2シーズンに突入するんじゃない? と思わせたところで、最後に突然一昔前の民放2時間サスペンス的な湿っぽい空気になる急激な変化が好きです。急に日本の湿度の高い空気が会場に満ちてきて、異国の地からいきなり慣れ親しんだ土地に戻されて、ホッとしたような感覚がありました(とここまで書いて、初日公演の記憶はほとんどないことに気付きました。うろ覚えです)。

 

 BパターンはBパターンで綿密に作り込んでいる作り手側の気合いが感じられて好きです(Aも作り込んでいたはずですが、初日しか観てないのでもう覚えてない…)。様々なコントをやってから、それら脱獄とは無関係だと思われたネタが、パズルのピースがパチっとハマるようにエンディングで収束する様は観ていて爽快でした。

 

 舞台となる刑務所「サンズリバー刑務所」に関して、初日を観たときの空耳がひどかったんです。何度も「サンズリバー」と呼ばれる度に、それがルー語的な「三途川」だとしか思えなかった。初日になんとなく引っかかった空耳ですが、翌日Bパターンの最後を観て、やっぱり「三途川」だったんだと得心が行きました。だとするとサンズリバー刑務所から脱獄することは三途川を渡らないことに繋がるので、話の流れ的に筋が通ります。勘のいい人なら刑務所名が発表された時点でわかりそうなネタですが、鈍感な自分はBパターンを観るまでわかりませんでした。

 

 作品中でキョーコ・シラトリも言っていたように、脱獄テーマの映画は古今東西たくさんあり、この公演でもそれらがオマージュされています。山内祐奈さん演じるFBIのクラリス・スカリーは、そのまんま『羊たちの沈黙』のクラリスですし、やばい上司(加賀さん)が出てくるのもそれでしょう。『羊たちの沈黙』ではアンソニー・ホプキンス演じる殺人鬼ハンニバル・レクターが狂気を放っていましたが、今作では山内祐奈さんが異彩を放っていて、無から狂気を生み出すような予測不能の鋭さがありました。初コント劇らしいのですが、物怖じしない姿勢が、わかりやすい笑いについ走ってしまう空間に緊張感をもたらしていました。『ボクサー』は圧倒されたし、日に日にやばくなっていくアドリブに、これがコント劇の魔力かと感じ入った次第です。

 

 山内祐奈さんと同様に初めてのコント劇だったのが川平聖さん。聖さんについては、私はもうチームブルーの公演でやばい奴だということは認識していたので、心構えは出来ていたはずでしたが、その予想を超えてくる名演(怪演?)でした。臨機応変にアドリブが出てくる場面もあって(調子に乗っているとも言う)、本当に初コント劇なのかと驚くこともあり、その度胸が素晴らしかったです。個人的には『ランニングシャツは黄昏色』の警官役で遠くを見つめながら加賀さんと会話するシーンが好きでした。

 

 初コント劇の山内祐奈さん川平聖さんに対して、今村麻莉愛さんの安定感は本人も自覚している通り素晴らしかったです。みんな崩れても私が支えると決意しているような守護神の雰囲気を漂わせていました。『長話の迷宮』でのおばあちゃんの淀みない長台詞はイントネーション含めて圧倒されました。落語出来ると思います。千穐楽でのアドリブで自分を褒めまくった麻莉愛さんも可愛かった。様々な劇場公演に出まくっているマルチプレーヤーぶりを舞台にまで手を伸ばして、もう本当に何でも出来るパーフェクトアイドルです。

 

 最後に豊永阿紀さんなのですが、リスベット・ヘインズというメンヘラ囚人役をエキセントリックに演じていました。そんなメンヘラよりも自己中心的なキョーコ・シラトリに振り回される難しい役でしたが、一瞬で性格が変化するところなど、さすがコント劇全通、どんな役でもどんとこいの豊永さんらしい器用さを発揮していました。コントでは『思惑病棟』の愛人役が特に好きです。『しゃーSHE♀彼女』を思い出しました。豊永さんは悪女が似合いますよね(私もアイドル豊永阿紀の手のひらの上で踊らされてる身なので…)。

 

 そして豊永さんというと、18日マチネのBパターン初日に起こったハプニングの衝撃がとにかく大きく、以降はそれで乱れた心と周囲の反応に対して、いかに冷静に演技出来るかに苦心していたように思います。飢えた獣のように他人のミスを見逃さない共演者達なので、事ある毎にイジられていて、笑いのネタとして消化してくれたのは、深刻に考えないでほしいと思わせる優しさなのかなと思いつつ、これまでのコント劇全部に出ているベテランの立場での失敗に、本人的にはかなり悔しいと想像しています。

 

 『ボクサー』と『思惑病棟』で出番を忘れるという、登場のタイミングを間違うでもなく単純に自分が出る場面を忘れる、しかも一度ばかりか二度もで、豊永さん的には散々な回だったと思います。『ボクサー』で大遅刻して登場した豊永さんの第一声「どうかした?」は、焦りを隠そうと本人は何とか平静を装いながら言ってましたが、しかしそれは完全にブーメランの台詞で、全てが神懸かっていました。私がこの世で聞いた中でいちばん白々しい「どうかした?」でしたね。どうかしてるのは豊永さんです。最後に平謝りしていましたが、こちらは大笑いさせていただきました。豊永さんほどのコント劇に慣れた人でも、まだまだ未知の笑いの領域が残っていたことに驚き、ただしこのような出来事は二度とないでしょうし、貴重な事件を体験出来たことは良かったです。

 

 確かに面白かったし、自分も爆笑してしまいましたが、本当にそこで笑ってよかったのか、という自問は今も常にあります。練りに練った脚本や演出、笑いを生み出すための言い回しや間など、時間をかけて稽古してきたはずです。この作品を作り上げるための努力よりも、ひとつの単純だけど重大なミスのほうがウケてしまうのはどうなのか。失敗を殊更に笑ってしまったのは失礼だったのではと、私も笑った側ですが思います。コント劇は何回も観るお客さんがいることを想定して作られています。だからアドリブが多い。そんなリピーターのための作品になってくると、アドリブと共に失敗もまた笑いのネタになります。そうなってしまうのは仕方ないと思いますが、今回の豊永さんに関しては、自分も笑ってしまったけど複雑でもありました。

 

 メンバー別の感想はここまでとして、ここからは私が特に好きだったコントについて書きます。それは『ランニングシャツは黄昏色』です。コントといっても、笑えるというより、切なくてとにかく怖かった。ホラーだった。ランニングを盗まれた飯野さん演じるおじさんは、自分が将来なり得るかもしれない姿を見せられているようでした。もしかしたら、気付いてないだけで既に自分もあのおじさんのように周囲から見られている可能性もあります。怖い。まじで怖い。特に唐突に発せられた「好きです」がやばいくらいホラー。SNSでよく見かける、画像と共に「好き…」とだけしか書かれていない投稿を彷彿とさせます。相手の気持ちを想像出来ずに、自分の思い込みだけでコミュニケーションしてしまうところなど自分そっくりで、頭を抱えて自己嫌悪しつつ観ていました。

 

 そのような怖い部分がありつつも、一方で良質な短編小説のような端正で穏やかな雰囲気があり、それがセカダツの様々なコントの中で特にこれに惹かれた理由でもあります。彼ら4人の間のぎくしゃくしたディスコミュニケーションであっても偶発的にコミュニケーション出来ている不思議な塩梅が、コントに揺らめく色合いを与えています。彼らの距離を隔ててのコミュニケーションのままならなさ、歪な会話が新たな物語を生むところに人生の面白さを感じさせます。加賀さんと聖さんの抑えた演技も良かった。職務に熱心でいても絶妙な加減で醒めている加賀さんの警官が、人生を重ねた上での達観を感じさせて、黄昏色に相応しかったです。聖さんの淡々とした語りもコントに合っていました。これはコントなのだろうか、と問われるとよくわからないですが、今回のコントの中ではいちばん好きでした。

 

 前回のコント劇は初めてということもあって、恐る恐る観る感じだったのですが、今回は気合を入れて初日から千穐楽まで4日連続観てしまいました。豊永さん好きですからね。毎日1公演ずつ、ABBBの順で観ました。やはり同じ作品でも毎公演違います。少しずつ笑いが研ぎ澄まされていく部分と同時に、力を込め過ぎて壊れていく部分もある。その変化を観続けていくことの良さがありました。千穐楽なんて台本無視のアドリブだらけで、完全に初見殺しなのですが、リピーターのオタクしかいないので、そのブラッシュアップは大正解です(上から目線ですみませんが)。

 

 個人的に重要な点として、初日の時に、前回初めてコント劇を観た時に感じた疎外感を今回はあまり感じませんでした。前回初めてコント劇を観た時、HKTを長く見続けてきた人にしか通じない内輪ネタが多いなと感じ、まだ当時はHKTにハマったばかりだった自分には、皆が盛り上がっている中で取り残された感覚がありました。今回は内輪感が少なかったというよりも、内輪だけにしか通じないネタがあったにしても一緒に笑えるぐらい自分もHKTのコミュニティに馴染んできたのかもしれません。私もやっとHKTのファンになれた気がします。

 

 それでも千穐楽で、豊永さん演じる過去のコント劇の人物が出てきて、ひとしきり場が盛り上がった場面では、当時のコント劇を全く知らないので、完全に蚊帳の外に追いやられてしまいました。しかし、その疎外感がなんだか懐かしく感じる気持ちも湧き起こって、やっと私のコント劇が帰ってきた感もありました。不思議な感覚です。HKTの歴史は長すぎて、このように倒錯的になって新規ファンなりの喜びを見出さないとやっていけないと感じるのは、自分が考えすぎなのでしょうか。なんだかんだ言っても、コント劇はこれまで観続けてきた人が支えてきたものなので、そのような古参へのサービスはあってもいいと思います。そこはもう割り切っています。

 

 今回もとても面白いコント劇でした。毎日毎公演新しい面白さが次から次へと放たれていて、飽きることがありませんでした。おそらくコント劇は誰が出たとしても、この5人だからこその良さがあると納得させられるような、約束された面白さがあると思います。どんな5人でも面白いはずです。その組み合わせの無限の可能性がHKT48の強みなのでしょう。

 

 そう前置きした上で、セカダツは坂口理子さんの頼もしさを軸にして、それを支える今村麻莉愛さんの安定感だったり、山内祐奈さんや川平聖さんの攻めの姿勢だったり、はたまた豊永阿紀さんの斬新な笑いへの探究心だったりと、5人がバランスよく絡み合って素晴らしい作品となっていました。もちろんそこには大人のカフェの3人の陰日向問わずの支えがあってこその作品です。本当に素晴らしい座組だと思います。

 

 4日間とても楽しかったです。観続けることの良さがありました。コント劇を観続けることは、即ち豊永阿紀さんを観続けることでもあるので、豊永さん推しとしてはとても感謝しています(もちろんラビリンス次第ですが)。このような場が定期的にあることがうれしい。今後も続いてほしいです。楽しい時間をありがとうございました。

 

 

追記

 『未ュージカル』の歌も大好きです。ずっと耳に残っています。音源化希望。もしくはあのエンディングだけでもYouTubeに上げてほしいです。

 

 

 

 

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2月14日

 書きたいことはたくさんあるのにブログとしてまとめられる一歩手前の状態が多いです。しっかり文章化していきたい。これは2月の公演の感想を3月にアップというのんびりっぷりですが優しく見守ってください。

 

 

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 2月14日にHKT48の公演を見ました。世の中の状況に合わせてHKTは公演を控えていたので、久しぶりの公演再開でした。この日見たのはRESET公演。自分も最後に公演を見たのが1月の秋吉優花さん生誕祭だったので、およそ1ヶ月ぶりのRESET公演でした。

 

 とても楽しかった。最後に水上凜巳花さんの卒業発表がありましたが、その悲しみがあったとしても、というより悲しい報せが公演の記憶をより美しく見せているような、思い返すと泣きたくなるぐらいの楽しさがありました。

 

 向こうもこちらも久しぶりの公演とあって、最初からやたらテンションの高いパフォーマンスでした。ちょっと浮かれ過ぎでは? と思いたくなるような、それは自分が浮かれていたからそう見えてただけかもしれませんが、何か非常に浮ついた幸福感で劇場が包まれていました。

 

 RESET公演の何が好きかというと、1曲目の最初の出だしがとにかくかっこいいことです。カウントを刻む音に合わせてこちらの気持ちも高まっていき、ステージがパッと明るくなった瞬間、一気に世界が、自分が、全てが全肯定されたかのような赦しの輝きが目に飛び込んできます。その公演の始まりにおいて、センターで踊る豊永阿紀さんの、世界の全てに挑むかのような前のめりのパフォーマンスに一気に引き込まれます。この日は後方だけどほぼセンターの席から見ていて、もう最初から最高の気分でした。この豊永さんが大好きなんです!! と大声で叫びたくなるような、そんな勢いあるスタートダッシュでした。

 

 こう書いていても、正直なところ公演の自己紹介までの曲はあまり記憶に残っていません。48系の公演は特にそうなんですが、始まってすぐの時間は公演の雰囲気に自分の気持ちのピントを合わせることに精一杯です。ステージから迫り来るパワーに吹き飛ばされないよう、踏ん張ることしか出来ません。パフォーマンスに圧倒されて、あっという間に自己紹介になっているような、時間が一瞬で過ぎる感覚があります。

 

 なので、この曲のここが良かったとか、細かい感想は出てこずに、とにかく可愛いなあ、キラキラしてるなあ、といった思考停止してしまったような感情しか残らないんですよね。それでもメンバーがとても楽しそうに歌い踊っていることは、最後列から見ていてもよくわかりました。

 

 楽しそうに見えたのは久しぶりの公演であると同時に、バレンタインデーでもあったからかもしれません。自己紹介でメンバーそれぞれが理想の告白を述べたのですが、皆さん非常に作り込んだ設定で話してくれて、メンバーも盛り上がったところになんだかんだみんなバレンタインが好きなのかもと思えてホッとします。栗山梨奈さんが過去のプライベートなバレンタインの思い出を告白した時の、場の空気がちょっとピリッとシリアスになった瞬間が最高で、このような緊張感はアイドルでは珍しいので得難い体験を出来ました。何かしら見ている人の記憶に残りたい、そういう5期生の最近の攻めたMCが大好きです。

 

 あとこれは私の気持ちの問題ですが、1月に見たRESET公演の時も感じたことで、昇格した5期生がとても溌剌と輝いて見えるんですよね。内心は緊張していると思うけど、それでもステージの上ではキラキラして見えます。ずっとこのまま研究生なのかといった不安から解放されて、安堵したから出てくる軽やかさのような、縮こまった羽がのびのびと羽ばたいている印象です。それはもうチーム関係なく5期生全員に言えます。勝手にそうイメージ付けしているだけな気もしますが、そんな5期生を見られるのが楽しいです。

 

 バレンタインデーの特別企画があり、最後に『お願いヴァレンティヌ』を歌って、最高の気持ちで終わろうとしたタイミングで水上凜巳花さんの卒業発表でした。まさかこのような生誕公演ではないけれど通常とは違う特別な公演で卒業が発表されるとは思いませんでした。

 

 最近のHKTは生誕公演か卒業発表公演の2択となっています。生誕はその人のファンが入るべきと私は考えているので、自ずと生誕ではない公演に入るのですが、そうすると卒業発表に遭遇することが大変多い。何事もなく最後の挨拶を終えてほしいと祈りながら公演を見るのはつらいものがあります。DMMで見ている時など、本当に耐えられなくて、最後の挨拶の前に切ってしまう。先々月は上野遥さん、先月は田島芽瑠さんと劇場で卒業発表を聞きすぎて、水上凜巳花さんの時は悲しいを通り越して、そうかー、仕方ないな、としか思わなくなってしまいました。だんだんと感情から色が失われていっている。いつになったら今の卒業の流れが落ち着くのでしょうか。

 

 本当に楽しい公演をありがとうございました。2022年になって、HKTから少し気持ちが離れているのではと自分自身感じていたところ、この公演で一気に引き戻されました。やはり生で見るしかないんですよ。ただ、公演が楽しかったから、楽しければ楽しいほど、水上凜巳花さんに気付けなかった自分の鈍感さに凹みます。今も楽しかったという感情を抱いてよかったのだろうかと、複雑な気持ちで揺らいでいます。

 

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 そんな感じで8割方書いて、後は推敲してアップかなといったタイミングで、HKTメンバーの新型コロナ感染が発表されました。2月17日のことです。当然その後の公演は延期または中止となりました。感染者の中には豊永阿紀さんの名前もありました。回復に専念するために豊永さんがSNSから離れていた期間、私が接するインターネットはとても空虚でした。稀にしかSNSに浮上しない人ならともかく、常日頃からSNSで積極的に発信している豊永さんだったので、彼女の言葉や写真がインターネットから届かない日々は、家の灯りがない道を延々と歩いているようでした。インターネットに存在しないことで逆に存在感があった。豊永さんがそれほど大きな存在となっていたことに驚きました。

 

 しばらく音沙汰がなく、大丈夫と信じていても万が一が不安になってきた頃に豊永さんがSNSを再開しました。安堵しました。とてもホッとしたことを覚えています。回復後の豊永さんの言葉を聞きながら、誰もが感染する可能性があるので考えすぎないでほしいと思っても、こうやってかけられる他人の言葉にどれほど説得力があるのか考えてしまいます。大変な状況にいる人にかける言葉を私はいつも思いつかなくて沈黙してしまう。こんな自分を変えなければと思いつつ、どうすれば変わっていけるのか。そんなことも考える期間でした。

 

 とりあえず元気にインターネットする豊永さんを再び見られて安心しています。週末にはオンライン握手会もありますし、笑顔で対面したいですね。

 

 

 

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