2月14日

 書きたいことはたくさんあるのにブログとしてまとめられる一歩手前の状態が多いです。しっかり文章化していきたい。これは2月の公演の感想を3月にアップというのんびりっぷりですが優しく見守ってください。

 

 

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 2月14日にHKT48の公演を見ました。世の中の状況に合わせてHKTは公演を控えていたので、久しぶりの公演再開でした。この日見たのはRESET公演。自分も最後に公演を見たのが1月の秋吉優花さん生誕祭だったので、およそ1ヶ月ぶりのRESET公演でした。

 

 とても楽しかった。最後に水上凜巳花さんの卒業発表がありましたが、その悲しみがあったとしても、というより悲しい報せが公演の記憶をより美しく見せているような、思い返すと泣きたくなるぐらいの楽しさがありました。

 

 向こうもこちらも久しぶりの公演とあって、最初からやたらテンションの高いパフォーマンスでした。ちょっと浮かれ過ぎでは? と思いたくなるような、それは自分が浮かれていたからそう見えてただけかもしれませんが、何か非常に浮ついた幸福感で劇場が包まれていました。

 

 RESET公演の何が好きかというと、1曲目の最初の出だしがとにかくかっこいいことです。カウントを刻む音に合わせてこちらの気持ちも高まっていき、ステージがパッと明るくなった瞬間、一気に世界が、自分が、全てが全肯定されたかのような赦しの輝きが目に飛び込んできます。その公演の始まりにおいて、センターで踊る豊永阿紀さんの、世界の全てに挑むかのような前のめりのパフォーマンスに一気に引き込まれます。この日は後方だけどほぼセンターの席から見ていて、もう最初から最高の気分でした。この豊永さんが大好きなんです!! と大声で叫びたくなるような、そんな勢いあるスタートダッシュでした。

 

 こう書いていても、正直なところ公演の自己紹介までの曲はあまり記憶に残っていません。48系の公演は特にそうなんですが、始まってすぐの時間は公演の雰囲気に自分の気持ちのピントを合わせることに精一杯です。ステージから迫り来るパワーに吹き飛ばされないよう、踏ん張ることしか出来ません。パフォーマンスに圧倒されて、あっという間に自己紹介になっているような、時間が一瞬で過ぎる感覚があります。

 

 なので、この曲のここが良かったとか、細かい感想は出てこずに、とにかく可愛いなあ、キラキラしてるなあ、といった思考停止してしまったような感情しか残らないんですよね。それでもメンバーがとても楽しそうに歌い踊っていることは、最後列から見ていてもよくわかりました。

 

 楽しそうに見えたのは久しぶりの公演であると同時に、バレンタインデーでもあったからかもしれません。自己紹介でメンバーそれぞれが理想の告白を述べたのですが、皆さん非常に作り込んだ設定で話してくれて、メンバーも盛り上がったところになんだかんだみんなバレンタインが好きなのかもと思えてホッとします。栗山梨奈さんが過去のプライベートなバレンタインの思い出を告白した時の、場の空気がちょっとピリッとシリアスになった瞬間が最高で、このような緊張感はアイドルでは珍しいので得難い体験を出来ました。何かしら見ている人の記憶に残りたい、そういう5期生の最近の攻めたMCが大好きです。

 

 あとこれは私の気持ちの問題ですが、1月に見たRESET公演の時も感じたことで、昇格した5期生がとても溌剌と輝いて見えるんですよね。内心は緊張していると思うけど、それでもステージの上ではキラキラして見えます。ずっとこのまま研究生なのかといった不安から解放されて、安堵したから出てくる軽やかさのような、縮こまった羽がのびのびと羽ばたいている印象です。それはもうチーム関係なく5期生全員に言えます。勝手にそうイメージ付けしているだけな気もしますが、そんな5期生を見られるのが楽しいです。

 

 バレンタインデーの特別企画があり、最後に『お願いヴァレンティヌ』を歌って、最高の気持ちで終わろうとしたタイミングで水上凜巳花さんの卒業発表でした。まさかこのような生誕公演ではないけれど通常とは違う特別な公演で卒業が発表されるとは思いませんでした。

 

 最近のHKTは生誕公演か卒業発表公演の2択となっています。生誕はその人のファンが入るべきと私は考えているので、自ずと生誕ではない公演に入るのですが、そうすると卒業発表に遭遇することが大変多い。何事もなく最後の挨拶を終えてほしいと祈りながら公演を見るのはつらいものがあります。DMMで見ている時など、本当に耐えられなくて、最後の挨拶の前に切ってしまう。先々月は上野遥さん、先月は田島芽瑠さんと劇場で卒業発表を聞きすぎて、水上凜巳花さんの時は悲しいを通り越して、そうかー、仕方ないな、としか思わなくなってしまいました。だんだんと感情から色が失われていっている。いつになったら今の卒業の流れが落ち着くのでしょうか。

 

 本当に楽しい公演をありがとうございました。2022年になって、HKTから少し気持ちが離れているのではと自分自身感じていたところ、この公演で一気に引き戻されました。やはり生で見るしかないんですよ。ただ、公演が楽しかったから、楽しければ楽しいほど、水上凜巳花さんに気付けなかった自分の鈍感さに凹みます。今も楽しかったという感情を抱いてよかったのだろうかと、複雑な気持ちで揺らいでいます。

 

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 そんな感じで8割方書いて、後は推敲してアップかなといったタイミングで、HKTメンバーの新型コロナ感染が発表されました。2月17日のことです。当然その後の公演は延期または中止となりました。感染者の中には豊永阿紀さんの名前もありました。回復に専念するために豊永さんがSNSから離れていた期間、私が接するインターネットはとても空虚でした。稀にしかSNSに浮上しない人ならともかく、常日頃からSNSで積極的に発信している豊永さんだったので、彼女の言葉や写真がインターネットから届かない日々は、家の灯りがない道を延々と歩いているようでした。インターネットに存在しないことで逆に存在感があった。豊永さんがそれほど大きな存在となっていたことに驚きました。

 

 しばらく音沙汰がなく、大丈夫と信じていても万が一が不安になってきた頃に豊永さんがSNSを再開しました。安堵しました。とてもホッとしたことを覚えています。回復後の豊永さんの言葉を聞きながら、誰もが感染する可能性があるので考えすぎないでほしいと思っても、こうやってかけられる他人の言葉にどれほど説得力があるのか考えてしまいます。大変な状況にいる人にかける言葉を私はいつも思いつかなくて沈黙してしまう。こんな自分を変えなければと思いつつ、どうすれば変わっていけるのか。そんなことも考える期間でした。

 

 とりあえず元気にインターネットする豊永さんを再び見られて安心しています。週末にはオンライン握手会もありますし、笑顔で対面したいですね。

 

 

 

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