4月24日

 26日の投稿ですが、以下は24日に書いた日記です。

 

 

 

 

 

 

 久しぶりに日記らしいものでも書いてみようと思います。

 

 ここ一週間ぐらい緊張する仕事が続いていて、毎日がいっぱいいっぱいでした。仕事を終えると、身体はともかく脳みそがくたくたで、そこから寝るまではどうでもいいことをやって気を紛らわすぐらいしか出来なかった。前も見たことがある動画を見返したり、何度も読んだ好きな本を再び読み返したりと、新しいものを摂取する余力がなくて、なんとかリラックスした時間を自分に与えるのが精一杯でした。そんな忙しさでも水曜日は仕事を休み、甲斐心愛さんの生誕祭を見に行けたのはうれしかった。1年ぶりの広島でしたがとても楽しい生誕祭でした。

 

 土日の休日は、偶然にもSTU48HKT48のオンラインイベントが重なって、両日ともアイドルの皆さんとお話ししたりインターネット越しで2ショットを撮ったりしました。

 

 アイドルとのオンラインお話し会は、何を話そうか散々迷った末に、結局無難な話題に逃げて、自分が本当に伝えたかったのはそれなのかと、毎回後悔混じりの自己嫌悪に陥ります。実際の握手会があった頃は、それでも直接話せたことによる気持ちの高揚で自分を誤魔化して、無理にでも楽しかった記憶になっていたけれど、オンラインになった今は画面が切り替わるとこちらも一瞬で冷静になってしまい、もう少し違う言葉もかけられたのではと、すぐに反省会が始まってしまいます。

 

 このようなイベントがある度に、自分は握手会に向いてないなとつくづく実感します。ただでさえ話すのが苦手なのに、さらに制限時間まであるのでもう無理ゲー。だったら時間を気にしなくていいようにたくさん積みなさいというアドバイスは正しいけれど、そこまでして伝えたいことはあるのかとよく考えると、特にない。自分が伝えたいのは、まとめると「ありがとう」の一言で十分なわけです。本当はそれだけで伝わる関係が理想で、でもまだその途上だから、お金も時間も言葉も費やすのだと思っています。

 

 自分はアイドルの皆さんに救われることがたくさんあって、それはとても感謝しているのですが、そういう救われるとか重いと思われる部分を、アイドルには感じ取ってもらいたくない。楽しく幸せにアイドルとして活動していたら、巡り巡って誰かを偶然幸せにしていた、ぐらいの軽さでいてほしい。あまり気負ってほしくない。などと考えていると、私もアイドルの前では軽薄になってしまい、どうでもいいことしか話せなくなります。しかしそれはそれで会話の後に必ず自己嫌悪に襲われるのは先程書いた通りなので、そこはバランスなのでしょう。切実な感謝をいかに軽く伝えるか。

 

 みたいなことをこの2日間は考えていました。これはアイドルと話す機会がある度に考えることですが、毎回これといった明確な答えは出ません。

 

 

 

 

 

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素晴らしい………。想いの強さが歌となり、その遠くまで届く歌声に胸が締めつけられます。

HKT48 × 大人のカフェ コント劇『セカダツ 世界一明るい脱獄のススメ』

 

 

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 完全にネタバレしています。

 

 

 HKT48大人のカフェによるコント劇『セカダツ 世界一明るい脱獄のススメ』を観ました。自分的には去年のイムズホールでの『恋のストラテジー!』に続いて2本目のコント劇でした。

 

 

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 セカダツの大まかなストーリーとしては、アメリカの刑務所を舞台に、無実の罪で投獄された坂口理子さん演じるキョーコ・シラトリが紆余曲折を経て脱獄出来るのか!? という話です。その合間に中短編のコントが挟まれます。主演は坂口理子さんで、他のHKTメンバーは山内祐奈さん、豊永阿紀さん、今村麻莉愛さんと川平聖さんでした。坂口さんがとにかく頼もしく、伊達にアイドル10年やってないぜといった貫禄がありました。他のHKTメンバーだけでなく、大人のカフェのおじさん3人も従えたかのような立ち振る舞いは、旅芸人一座の女座長感がありました。そのまま九州の温泉地を巡業してほしい。坂口さんはめちゃくちゃポジティブでアメリカンなキョーコ・シラトリも適役でしたし、コントでのちょっと肩をすぼませ気味な役も哀愁があって素晴らしかったです。何を演じても上手いし、彼女なら大丈夫という安心感がありました(本人は本人でそれなりの緊張はあったと思いますが)。

 

 坂口さんは『次の会議』の社員役において、大人のカフェ3人の中に自然に溶け込んでいて素晴らしかったです。私の好きなシットコムみがあって、この4人でもっとたくさんのコントを観たくなりました。自分はあまりお笑いに明るくないのですが、過去に見ていた数少ない番組のひとつに、10年ほど前に放送されていた『ウレロ☆未確認少女』があります。ウレロは劇団ひとりバカリズム東京03早見あかりさん(推し)によるシットコムでしたが、『次の会議』はその番組と似たような雰囲気を感じました。おじさん数人と女性一人という構成において、坂口さんが的確な立ち振る舞いを演じていて、その場にとても馴染んでいました。飯野さんとのやりとりの間の測り方が絶妙で毎回笑ってしまいました。

 

 話をセカダツ本編に戻しますが、今回の公演は2パターンあり、自分は計4公演を観て、Aパターン1回、Bパターンを3回観ました。Aは初日にやったパターン、Bは千穐楽にやったパターンという認識です。何故か取っていたチケットはBパターンばかりでした。

 

 どちらのパターンも好きで、どちらもそれぞれの良さがありました。Aパターンは最後の空気感が好きです。いかにもアメリカっぽいドタバタな雰囲気で話が進んでいき、Netflixのドラマだとしたらこのまま順調に第2シーズンに突入するんじゃない? と思わせたところで、最後に突然一昔前の民放2時間サスペンス的な湿っぽい空気になる急激な変化が好きです。急に日本の湿度の高い空気が会場に満ちてきて、異国の地からいきなり慣れ親しんだ土地に戻されて、ホッとしたような感覚がありました(とここまで書いて、初日公演の記憶はほとんどないことに気付きました。うろ覚えです)。

 

 BパターンはBパターンで綿密に作り込んでいる作り手側の気合いが感じられて好きです(Aも作り込んでいたはずですが、初日しか観てないのでもう覚えてない…)。様々なコントをやってから、それら脱獄とは無関係だと思われたネタが、パズルのピースがパチっとハマるようにエンディングで収束する様は観ていて爽快でした。

 

 舞台となる刑務所「サンズリバー刑務所」に関して、初日を観たときの空耳がひどかったんです。何度も「サンズリバー」と呼ばれる度に、それがルー語的な「三途川」だとしか思えなかった。初日になんとなく引っかかった空耳ですが、翌日Bパターンの最後を観て、やっぱり「三途川」だったんだと得心が行きました。だとするとサンズリバー刑務所から脱獄することは三途川を渡らないことに繋がるので、話の流れ的に筋が通ります。勘のいい人なら刑務所名が発表された時点でわかりそうなネタですが、鈍感な自分はBパターンを観るまでわかりませんでした。

 

 作品中でキョーコ・シラトリも言っていたように、脱獄テーマの映画は古今東西たくさんあり、この公演でもそれらがオマージュされています。山内祐奈さん演じるFBIのクラリス・スカリーは、そのまんま『羊たちの沈黙』のクラリスですし、やばい上司(加賀さん)が出てくるのもそれでしょう。『羊たちの沈黙』ではアンソニー・ホプキンス演じる殺人鬼ハンニバル・レクターが狂気を放っていましたが、今作では山内祐奈さんが異彩を放っていて、無から狂気を生み出すような予測不能の鋭さがありました。初コント劇らしいのですが、物怖じしない姿勢が、わかりやすい笑いについ走ってしまう空間に緊張感をもたらしていました。『ボクサー』は圧倒されたし、日に日にやばくなっていくアドリブに、これがコント劇の魔力かと感じ入った次第です。

 

 山内祐奈さんと同様に初めてのコント劇だったのが川平聖さん。聖さんについては、私はもうチームブルーの公演でやばい奴だということは認識していたので、心構えは出来ていたはずでしたが、その予想を超えてくる名演(怪演?)でした。臨機応変にアドリブが出てくる場面もあって(調子に乗っているとも言う)、本当に初コント劇なのかと驚くこともあり、その度胸が素晴らしかったです。個人的には『ランニングシャツは黄昏色』の警官役で遠くを見つめながら加賀さんと会話するシーンが好きでした。

 

 初コント劇の山内祐奈さん川平聖さんに対して、今村麻莉愛さんの安定感は本人も自覚している通り素晴らしかったです。みんな崩れても私が支えると決意しているような守護神の雰囲気を漂わせていました。『長話の迷宮』でのおばあちゃんの淀みない長台詞はイントネーション含めて圧倒されました。落語出来ると思います。千穐楽でのアドリブで自分を褒めまくった麻莉愛さんも可愛かった。様々な劇場公演に出まくっているマルチプレーヤーぶりを舞台にまで手を伸ばして、もう本当に何でも出来るパーフェクトアイドルです。

 

 最後に豊永阿紀さんなのですが、リスベット・ヘインズというメンヘラ囚人役をエキセントリックに演じていました。そんなメンヘラよりも自己中心的なキョーコ・シラトリに振り回される難しい役でしたが、一瞬で性格が変化するところなど、さすがコント劇全通、どんな役でもどんとこいの豊永さんらしい器用さを発揮していました。コントでは『思惑病棟』の愛人役が特に好きです。『しゃーSHE♀彼女』を思い出しました。豊永さんは悪女が似合いますよね(私もアイドル豊永阿紀の手のひらの上で踊らされてる身なので…)。

 

 そして豊永さんというと、18日マチネのBパターン初日に起こったハプニングの衝撃がとにかく大きく、以降はそれで乱れた心と周囲の反応に対して、いかに冷静に演技出来るかに苦心していたように思います。飢えた獣のように他人のミスを見逃さない共演者達なので、事ある毎にイジられていて、笑いのネタとして消化してくれたのは、深刻に考えないでほしいと思わせる優しさなのかなと思いつつ、これまでのコント劇全部に出ているベテランの立場での失敗に、本人的にはかなり悔しいと想像しています。

 

 『ボクサー』と『思惑病棟』で出番を忘れるという、登場のタイミングを間違うでもなく単純に自分が出る場面を忘れる、しかも一度ばかりか二度もで、豊永さん的には散々な回だったと思います。『ボクサー』で大遅刻して登場した豊永さんの第一声「どうかした?」は、焦りを隠そうと本人は何とか平静を装いながら言ってましたが、しかしそれは完全にブーメランの台詞で、全てが神懸かっていました。私がこの世で聞いた中でいちばん白々しい「どうかした?」でしたね。どうかしてるのは豊永さんです。最後に平謝りしていましたが、こちらは大笑いさせていただきました。豊永さんほどのコント劇に慣れた人でも、まだまだ未知の笑いの領域が残っていたことに驚き、ただしこのような出来事は二度とないでしょうし、貴重な事件を体験出来たことは良かったです。

 

 確かに面白かったし、自分も爆笑してしまいましたが、本当にそこで笑ってよかったのか、という自問は今も常にあります。練りに練った脚本や演出、笑いを生み出すための言い回しや間など、時間をかけて稽古してきたはずです。この作品を作り上げるための努力よりも、ひとつの単純だけど重大なミスのほうがウケてしまうのはどうなのか。失敗を殊更に笑ってしまったのは失礼だったのではと、私も笑った側ですが思います。コント劇は何回も観るお客さんがいることを想定して作られています。だからアドリブが多い。そんなリピーターのための作品になってくると、アドリブと共に失敗もまた笑いのネタになります。そうなってしまうのは仕方ないと思いますが、今回の豊永さんに関しては、自分も笑ってしまったけど複雑でもありました。

 

 メンバー別の感想はここまでとして、ここからは私が特に好きだったコントについて書きます。それは『ランニングシャツは黄昏色』です。コントといっても、笑えるというより、切なくてとにかく怖かった。ホラーだった。ランニングを盗まれた飯野さん演じるおじさんは、自分が将来なり得るかもしれない姿を見せられているようでした。もしかしたら、気付いてないだけで既に自分もあのおじさんのように周囲から見られている可能性もあります。怖い。まじで怖い。特に唐突に発せられた「好きです」がやばいくらいホラー。SNSでよく見かける、画像と共に「好き…」とだけしか書かれていない投稿を彷彿とさせます。相手の気持ちを想像出来ずに、自分の思い込みだけでコミュニケーションしてしまうところなど自分そっくりで、頭を抱えて自己嫌悪しつつ観ていました。

 

 そのような怖い部分がありつつも、一方で良質な短編小説のような端正で穏やかな雰囲気があり、それがセカダツの様々なコントの中で特にこれに惹かれた理由でもあります。彼ら4人の間のぎくしゃくしたディスコミュニケーションであっても偶発的にコミュニケーション出来ている不思議な塩梅が、コントに揺らめく色合いを与えています。彼らの距離を隔ててのコミュニケーションのままならなさ、歪な会話が新たな物語を生むところに人生の面白さを感じさせます。加賀さんと聖さんの抑えた演技も良かった。職務に熱心でいても絶妙な加減で醒めている加賀さんの警官が、人生を重ねた上での達観を感じさせて、黄昏色に相応しかったです。聖さんの淡々とした語りもコントに合っていました。これはコントなのだろうか、と問われるとよくわからないですが、今回のコントの中ではいちばん好きでした。

 

 前回のコント劇は初めてということもあって、恐る恐る観る感じだったのですが、今回は気合を入れて初日から千穐楽まで4日連続観てしまいました。豊永さん好きですからね。毎日1公演ずつ、ABBBの順で観ました。やはり同じ作品でも毎公演違います。少しずつ笑いが研ぎ澄まされていく部分と同時に、力を込め過ぎて壊れていく部分もある。その変化を観続けていくことの良さがありました。千穐楽なんて台本無視のアドリブだらけで、完全に初見殺しなのですが、リピーターのオタクしかいないので、そのブラッシュアップは大正解です(上から目線ですみませんが)。

 

 個人的に重要な点として、初日の時に、前回初めてコント劇を観た時に感じた疎外感を今回はあまり感じませんでした。前回初めてコント劇を観た時、HKTを長く見続けてきた人にしか通じない内輪ネタが多いなと感じ、まだ当時はHKTにハマったばかりだった自分には、皆が盛り上がっている中で取り残された感覚がありました。今回は内輪感が少なかったというよりも、内輪だけにしか通じないネタがあったにしても一緒に笑えるぐらい自分もHKTのコミュニティに馴染んできたのかもしれません。私もやっとHKTのファンになれた気がします。

 

 それでも千穐楽で、豊永さん演じる過去のコント劇の人物が出てきて、ひとしきり場が盛り上がった場面では、当時のコント劇を全く知らないので、完全に蚊帳の外に追いやられてしまいました。しかし、その疎外感がなんだか懐かしく感じる気持ちも湧き起こって、やっと私のコント劇が帰ってきた感もありました。不思議な感覚です。HKTの歴史は長すぎて、このように倒錯的になって新規ファンなりの喜びを見出さないとやっていけないと感じるのは、自分が考えすぎなのでしょうか。なんだかんだ言っても、コント劇はこれまで観続けてきた人が支えてきたものなので、そのような古参へのサービスはあってもいいと思います。そこはもう割り切っています。

 

 今回もとても面白いコント劇でした。毎日毎公演新しい面白さが次から次へと放たれていて、飽きることがありませんでした。おそらくコント劇は誰が出たとしても、この5人だからこその良さがあると納得させられるような、約束された面白さがあると思います。どんな5人でも面白いはずです。その組み合わせの無限の可能性がHKT48の強みなのでしょう。

 

 そう前置きした上で、セカダツは坂口理子さんの頼もしさを軸にして、それを支える今村麻莉愛さんの安定感だったり、山内祐奈さんや川平聖さんの攻めの姿勢だったり、はたまた豊永阿紀さんの斬新な笑いへの探究心だったりと、5人がバランスよく絡み合って素晴らしい作品となっていました。もちろんそこには大人のカフェの3人の陰日向問わずの支えがあってこその作品です。本当に素晴らしい座組だと思います。

 

 4日間とても楽しかったです。観続けることの良さがありました。コント劇を観続けることは、即ち豊永阿紀さんを観続けることでもあるので、豊永さん推しとしてはとても感謝しています(もちろんラビリンス次第ですが)。このような場が定期的にあることがうれしい。今後も続いてほしいです。楽しい時間をありがとうございました。

 

 

追記

 『未ュージカル』の歌も大好きです。ずっと耳に残っています。音源化希望。もしくはあのエンディングだけでもYouTubeに上げてほしいです。

 

 

 

 

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2月14日

 書きたいことはたくさんあるのにブログとしてまとめられる一歩手前の状態が多いです。しっかり文章化していきたい。これは2月の公演の感想を3月にアップというのんびりっぷりですが優しく見守ってください。

 

 

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 2月14日にHKT48の公演を見ました。世の中の状況に合わせてHKTは公演を控えていたので、久しぶりの公演再開でした。この日見たのはRESET公演。自分も最後に公演を見たのが1月の秋吉優花さん生誕祭だったので、およそ1ヶ月ぶりのRESET公演でした。

 

 とても楽しかった。最後に水上凜巳花さんの卒業発表がありましたが、その悲しみがあったとしても、というより悲しい報せが公演の記憶をより美しく見せているような、思い返すと泣きたくなるぐらいの楽しさがありました。

 

 向こうもこちらも久しぶりの公演とあって、最初からやたらテンションの高いパフォーマンスでした。ちょっと浮かれ過ぎでは? と思いたくなるような、それは自分が浮かれていたからそう見えてただけかもしれませんが、何か非常に浮ついた幸福感で劇場が包まれていました。

 

 RESET公演の何が好きかというと、1曲目の最初の出だしがとにかくかっこいいことです。カウントを刻む音に合わせてこちらの気持ちも高まっていき、ステージがパッと明るくなった瞬間、一気に世界が、自分が、全てが全肯定されたかのような赦しの輝きが目に飛び込んできます。その公演の始まりにおいて、センターで踊る豊永阿紀さんの、世界の全てに挑むかのような前のめりのパフォーマンスに一気に引き込まれます。この日は後方だけどほぼセンターの席から見ていて、もう最初から最高の気分でした。この豊永さんが大好きなんです!! と大声で叫びたくなるような、そんな勢いあるスタートダッシュでした。

 

 こう書いていても、正直なところ公演の自己紹介までの曲はあまり記憶に残っていません。48系の公演は特にそうなんですが、始まってすぐの時間は公演の雰囲気に自分の気持ちのピントを合わせることに精一杯です。ステージから迫り来るパワーに吹き飛ばされないよう、踏ん張ることしか出来ません。パフォーマンスに圧倒されて、あっという間に自己紹介になっているような、時間が一瞬で過ぎる感覚があります。

 

 なので、この曲のここが良かったとか、細かい感想は出てこずに、とにかく可愛いなあ、キラキラしてるなあ、といった思考停止してしまったような感情しか残らないんですよね。それでもメンバーがとても楽しそうに歌い踊っていることは、最後列から見ていてもよくわかりました。

 

 楽しそうに見えたのは久しぶりの公演であると同時に、バレンタインデーでもあったからかもしれません。自己紹介でメンバーそれぞれが理想の告白を述べたのですが、皆さん非常に作り込んだ設定で話してくれて、メンバーも盛り上がったところになんだかんだみんなバレンタインが好きなのかもと思えてホッとします。栗山梨奈さんが過去のプライベートなバレンタインの思い出を告白した時の、場の空気がちょっとピリッとシリアスになった瞬間が最高で、このような緊張感はアイドルでは珍しいので得難い体験を出来ました。何かしら見ている人の記憶に残りたい、そういう5期生の最近の攻めたMCが大好きです。

 

 あとこれは私の気持ちの問題ですが、1月に見たRESET公演の時も感じたことで、昇格した5期生がとても溌剌と輝いて見えるんですよね。内心は緊張していると思うけど、それでもステージの上ではキラキラして見えます。ずっとこのまま研究生なのかといった不安から解放されて、安堵したから出てくる軽やかさのような、縮こまった羽がのびのびと羽ばたいている印象です。それはもうチーム関係なく5期生全員に言えます。勝手にそうイメージ付けしているだけな気もしますが、そんな5期生を見られるのが楽しいです。

 

 バレンタインデーの特別企画があり、最後に『お願いヴァレンティヌ』を歌って、最高の気持ちで終わろうとしたタイミングで水上凜巳花さんの卒業発表でした。まさかこのような生誕公演ではないけれど通常とは違う特別な公演で卒業が発表されるとは思いませんでした。

 

 最近のHKTは生誕公演か卒業発表公演の2択となっています。生誕はその人のファンが入るべきと私は考えているので、自ずと生誕ではない公演に入るのですが、そうすると卒業発表に遭遇することが大変多い。何事もなく最後の挨拶を終えてほしいと祈りながら公演を見るのはつらいものがあります。DMMで見ている時など、本当に耐えられなくて、最後の挨拶の前に切ってしまう。先々月は上野遥さん、先月は田島芽瑠さんと劇場で卒業発表を聞きすぎて、水上凜巳花さんの時は悲しいを通り越して、そうかー、仕方ないな、としか思わなくなってしまいました。だんだんと感情から色が失われていっている。いつになったら今の卒業の流れが落ち着くのでしょうか。

 

 本当に楽しい公演をありがとうございました。2022年になって、HKTから少し気持ちが離れているのではと自分自身感じていたところ、この公演で一気に引き戻されました。やはり生で見るしかないんですよ。ただ、公演が楽しかったから、楽しければ楽しいほど、水上凜巳花さんに気付けなかった自分の鈍感さに凹みます。今も楽しかったという感情を抱いてよかったのだろうかと、複雑な気持ちで揺らいでいます。

 

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 そんな感じで8割方書いて、後は推敲してアップかなといったタイミングで、HKTメンバーの新型コロナ感染が発表されました。2月17日のことです。当然その後の公演は延期または中止となりました。感染者の中には豊永阿紀さんの名前もありました。回復に専念するために豊永さんがSNSから離れていた期間、私が接するインターネットはとても空虚でした。稀にしかSNSに浮上しない人ならともかく、常日頃からSNSで積極的に発信している豊永さんだったので、彼女の言葉や写真がインターネットから届かない日々は、家の灯りがない道を延々と歩いているようでした。インターネットに存在しないことで逆に存在感があった。豊永さんがそれほど大きな存在となっていたことに驚きました。

 

 しばらく音沙汰がなく、大丈夫と信じていても万が一が不安になってきた頃に豊永さんがSNSを再開しました。安堵しました。とてもホッとしたことを覚えています。回復後の豊永さんの言葉を聞きながら、誰もが感染する可能性があるので考えすぎないでほしいと思っても、こうやってかけられる他人の言葉にどれほど説得力があるのか考えてしまいます。大変な状況にいる人にかける言葉を私はいつも思いつかなくて沈黙してしまう。こんな自分を変えなければと思いつつ、どうすれば変わっていけるのか。そんなことも考える期間でした。

 

 とりあえず元気にインターネットする豊永さんを再び見られて安心しています。週末にはオンライン握手会もありますし、笑顔で対面したいですね。

 

 

 

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こんにちは3月

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 こんにちは3月。ちょっと前までは毎日寒かったですが、今日は暖かかった。少しずつ春が近付いてきていますね。

 

 最近はやらなきゃいけないことが多すぎて、あわあわするだけで何にも手がつけられない状況です。やばい。最低限仕事はこなしているけれど、仕事が終わればへとへとで、もう何も考えられない。だらだらとYouTubeShowroomを見てしまって、あっという間に寝る時間です。

 

 HKT48のバレンタインデー公演の感想を途中まで書いてあるので、なるべく早くアップしたいです。公演楽しかったな。バレンタインデーのRESET公演は自分的にもかなり大切な公演になったので、なんとかその時の記憶を書き留めておきたい。豊永阿紀さんも新型コロナから回復したので安堵しています。

 

 本当に世の中の流れが激動過ぎて、それに振り回されて疲れてしまうこともあると思います。どうか皆さんもご自愛ください。3月もなんとか生き抜いていきましょう。

 

 

 

 

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1月終わって2月

 こんにちは2月。もう2月です。1月終わるの早すぎじゃないでしょうか。時が経つ速さに驚いていると、いかにも歳をとった気がして自己嫌悪に陥ります。あまり過去は振り返りたくない。未来だけを考える。

 

 自分にとってこの時期は、1週間の積み重ねが着実に1ヶ月となるような、週の区切りが明確な実感が比較的あります。そう感じるのは、NFLプレーオフが毎週末行われるからです。熱心に見ているわけでもないけれど、NFLは好きで(アメフトが好きというよりNFLが好き)、よく試合を見ています。先週末は、スーパーボウルの出場チームを決めるNFCAFCそれぞれの決勝が行われました。チーフス負けてしまいましたね。今年のプレーオフはいい試合が多いです。特にチーフス対ビルズ、ラムズバッカニアーズはすごかった。ブレイディは本当に引退するのでしょうか。トム・ブレイディについてはまたあらためて書きたいと思います。

 

GAME OF THE YEAR WILD ENDING!!! Bills vs. Chiefs - YouTube

 

INSANE WALK OFF ENDING!!! Rams vs. Buccaneers - YouTube

 

 2月もがんばっていきましょう。

 

 

 

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かくたみほさんのカレンダー2月

 

あけましておめでとうございます & 豊永アワード2021

 新年あけましておめでとうございます。と書きつつ、もう1月8日ですが。年末年始のお休みは特に何かすることもなく、だらだらと過ごしていたらあっという間に終わってしまいました。休みの日は時間が経つのが速いこと速いこと。一応初詣はしておこうと、天神に出たついでに警固神社で初詣しました。試しに引いたおみくじは吉でした。また、ODAさんが作ったTⅡおみくじはODAさんの「何してもだいたい大吉」でした。ポジティブ思考は大事。今年も平穏無事に笑って生きられたらなと思います。

 

 

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 年が明けてから毎年恒例の豊永アワードがありました。HKT48豊永阿紀さんがその年にあったことをファンに挙げてもらって1年を振り返る企画です(今回は年越ししてしまったので去年のですね)。ツイッターハッシュタグ#豊永アワード2021で募集して、元旦のshowroomで豊永アワード2021の発表がされました。

 

 2021年は豊永さんにとって大活躍の1年だったのではと思います。本当にたくさんのトピックがありました。ファンのツイートをひとつずつ読みながら、豊永さんは詳しく振り返っていきます。いろいろな出来事があってとにかく話題が尽きません。

 

 豊永さんの思い出話を聞いていると、私達が受け取るものは彼女達の生きる時間のほんの一瞬でしかないと気付かされます。アイドルがファンの前で見せてくれるものは努力の結晶であって、その裏には人知れぬ頑張りがあります。考えたり葛藤したり立ち止まったり、喜びや悲しみや様々な感情が生まれては消えて、その先に見せてくれるのがステージの上の光です。その輝きには時の重みがある。

 

 あらためて書かなくてもだいたいのファンはわかっています。わかってはいるけど、気を抜くと私なんかはつい忘れて表層だけを見てしまう。目の前で見れるものだけで安易に判断してしまう。豊永アワードは、そんな軽薄になってしまいがちな自分に今一度自省を促してくれた配信でした。

 

 出来ることなら全てを受け取りたい。しかしそれが難しいことも事実です。それでも努力はすべきで、もっと真摯に向き合わなければいけない。ただでさえ自分は斜に構えがちなので、注意深くないといけません。大切なものを見落とさないように、曇りない目で見つめること。

 

 そう思うと同時に、そこまで想像しなければならないことなのかという思いもあります。目の前のステージが楽しければそれでよい。努力を努力と感じさせないのがプロフェッショナルではないか、という見方もあります。想像力を深め過ぎるのは単純に重い気もするし、その辺りのバランス感覚が難しい。軽やかに、しかし視線は見えるもののさらに奥深くを見つめたい。

 

 このように2022年も迷いながら日々が過ぎていくのでしょう。願わくば、揺らいで表出したオタクの感情が、こちらだけでなくステージの向こう側にとっても暖かい光となればいい。それはちょっとおこがましいですね。しかしアイドルの皆さんと幸せな関係を築きたいのは本当です。本年もどうぞよろしくお願いします。

2021年まとめ

 あっという間の1年でした。もう大晦日なのが信じられない。ざっくりと振り返ってみれば、大きな病気にもならず、面倒なことにも巻き込まれず、平穏な1年だったと思います。もう少し変化があってもいいのかなと思うけれど、変化しないよう無意識に人生の選択をしている自覚はあるので、そのあたりを意識的に変えていかないと難しいのでしょう。

 

 毎年まとめているので、今年も記憶に残っているコンテンツだったり出来事を挙げてみます。1年の最後にブログでまとめないと年が越せないみたいな自分への呪縛をどうにかできないものか。

 

HKT48

 まずはHKT48でしょう。アイドルはほぼHKT48しか見ていませんでした(というかアイドルオタクは辞めるつもりで福岡に来たのに…)。とにかく劇場公演に通いました。数えてみたらシングル発売記念イベントなども含めて、今年は38回劇場に入っていました。それはもうスタッフに顔を覚えられるわけです。

 

 去年から博多なないろ公演を見続けていたわけですが、4月からは通常のチーム公演が再開され、やっと念願のRESET公演を見ることが出来たのがうれしかった。RESETの豊永阿紀さんは最高にかっこよかった。新型コロナの影響で、再び博多なないろ公演に戻ったりもしましたが、最後はRESET松岡菜摘さん生誕祭で劇場納めも出来て、満ち足りた1年だったと思います。2021年は何人かの大切なメンバーとの別れもありましたが、松岡菜摘さんを中心に今のメンバーもとても頼もしいので2022年も楽しみです。

 

豊永阿紀さん

 そしてやはり私がHKT48にここまでハマることが出来たのは豊永阿紀さんのおかげです。この1年間、豊永さんを見続けていてとても楽しかった。歌うアイドルとしてだけでなく、写真を撮ったり演技したり、さらには脚本も書いたりと、多才ぶりを発揮した1年でした。豊永さんを推していると本当に楽しい。劇はじ、ミュージカル、10周年公演、他にもたくさん素晴らしい瞬間に出会わせてくれました。生誕祭にも参加出来て、笑いに笑って最高に楽しくて、推しの生誕祭がこんなにも幸せなものなのかと感動しました。豊永さんとは、7月にオンラインではあるもののやっとお話し出来て、12月にはやっと直接お会いして話すことも出来ました。特に深い話はしていませんが、話せただけで感無量ですよ。豊永さんがLINEのプロフィールに表示していた「自信のなさがチャンスをつぶすことがないように」は、私にとっても支えの言葉になっています。後ろ向きになりそうな時はこの言葉を思い出して奮起する日々です。

 

甲斐心愛さん

 MiKER!公演など、上半期は何度か公演も見に行ったSTU48でしたが、下半期になってからは甲斐心愛さんが大学受験の勉強のためにお仕事を休むようになったので、現場には行かなくなりました。今は心愛さんのshowroomを見るぐらいです。最初はどういうモチベーションで始めたのかこちらからは窺い知れなかった受験勉強でしたが、今は本気で頑張っているので合格してほしい。何事も本気で取り組む心愛さんが素晴らしいです。私も太宰府天満宮に合格祈願して参りました。合格して晴れやかな気持ちで心愛さんに会いたいですね。

 

音楽

HKT48『アウトスタンディング』

 Spotifyで聴いているのですが、通して聴くと『突然 Do love me!』で始まって、最後が『あっけない粉雪』『全然 変わらない』『HAKATA吸血鬼』で終わる流れが素晴らしいです。『HAKATA吸血鬼』大好き。早くライブで聴きたい。

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ザ・なつやすみバンド『NEO PARK』

 大好きなバンドの新アルバム。申し訳ないことになつやすみバンドでいちばん好きなアルバムはずっと『TNB!』だったのですが、『NEO PARK』がそれを超えました。今年最も聴いたアルバムです。旧グッゲンハイム邸でのライブも素晴らしかった。アニメ『Sonny Boy』のために作られて『Lightship』も好きです。

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Le makeup, Ryan Hemsworth『Moon Hit』

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RAY『Yellow』

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リョウコ2000『Travel Guide』

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パソコン音楽クラブ『See-Voice』

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 音楽に関しては、聴いてはいるけどシャッフルで再生することが多くて、誰が歌っているとかあまり気にしなくなりました。上記はその中でも意識的にたくさん聴いたものです。サブスクを使っていると、どうしてもサービスに上手いこと誘導されている感じなので、来年は主体的に音楽を聴くためにはどうしたらいいのかもっと考えていきたい。

 

 番外編としては豊永阿紀さんがインスタライブで歌ったくるりも大好きでした。豊永さんはキーボードの打鍵音のみのインスタライブも良かった。あと今年の曲ではないけれど、NaNoMoRaLの『サーチライト』をよく聴いていて、パセリさんの歌に救われていました。

 

 

 

映画

『すばらしき世界』

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』

『あのこは貴族』

『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

『サマーフィルムにのって』

『ドライブ・マイ・カー』

『偶然と想像』

 

 映画はあまり観なくなりました。自分は映画をたくさん観る時期と全然観ない時期があるのですが、今年は全然観ない時期が多かった。あらためて挙げてみると邦画ばかりですね。

 

 

演劇

#劇はじ 劇団ごりらぐみ『不本意アンロック』

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HKT48 × 大人のカフェ コント劇『恋のストラテジー!』福岡凱旋公演

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ACTMENT PARK Presents『From Broadway with Love~ブロードウェイより、愛を込めて~』

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COCOON PRODUCTION 2021+大人計画『パ・ラパパンパン』

まだ感想書けてない!! 川嶋由莉さん素晴らしかった!!

 

 演劇もあまり観れませんでしたね。それでも豊永阿紀さんを追いかけているので、他のHKTファンよりは舞台を観ていると思います。また豊永さんのミュージカルを観たいな。

 

 

エイモア・トールズ『賢者たちの街』

コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』

 

 

初挑戦系

AtCoder初挑戦

ネイル初挑戦

マッチングアプリ初挑戦

 

 どれも最初こそ勢いがあったけれど最近は停滞気味。何事も中途半端な性格がここでも発揮されています。

 

 

その他

ロマン優光『アイドルとのつきあいかた』

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那須大亮YouTubeチャンネル

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#エミはじ

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あと5本動画があります。

 

豊永阿紀さんのブログ全部

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 2021年も楽しい1年でした。幸せは幸せでも、自分を納得させるために感じる幸せのような気もするけれど、それでもなんだかんだ満足しています。当然ですが、ひとりで生きているように見えてたくさんの人に支えられた1年でした。今年も大変お世話になりました。皆様よいお年を。

 

 

 

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